樹脂サッシ

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樹脂サッシ

じゅしさっし

樹脂サッシとはなにか?

皆さんは、このような事実をご存知でしょうか?
断熱性の低い家では、冬に暖房をつけても熱がどんどん外に逃げていくことを。

しかも、逃げていく熱の58%が、開口部である窓から逃げているのです。

窓の断熱対策の1つとして大事なのがサッシです。

樹脂サッシは、ホースやパイプの素材でもある塩化ビニール樹脂をフレーム素材として使用したサッシです。50年ほど前に省エネ効果があるサッシとしてドイツで開発されました。

気密性・断熱性に優れ、寒さの厳しい北欧では既に普及しており、日本国内でも北海道・東北の新築住宅の90%で使われています。アメリカ、イギリス、フランス、韓国でも60%を超える普及率となっています。

その一方、日本サッシ協会住宅用建材使用状況調査(平成30年3月版)によると、日本における樹脂サッシの普及率は、たった19.3%です。一方で、日本ではアルミサッシの普及率が80.5%とまだまだアルミサッシを使用している住宅が多い状況です。

日本の樹脂サッシの普及率が少ないのは、日本の窓の断熱基準が他の先進国よりはるかに低いという背景もあり、気密性・断熱性に対する意識の薄いことが理由に挙げられます。

しかし、日本の中でもとくに寒さの厳しい北海道では、新築戸建て住宅の100%で樹脂サッシが採用されており、東北においても50%の普及率となっています。

樹脂サッシとアルミサッシはなにが違うのか?

樹脂サッシとアルミサッシの一番の違いは断熱性です。

仮に冬に暖房をきった場合でも、樹脂サッシの家のほうがアルミサッシの家に比べて温度の下がり方がゆっくりでした。
(YKK APより引用)

なぜこのような結果が出たのかというと、樹脂とアルミでは熱伝導率が大きく違うのが理由です。熱伝導率とは、素材ごとの熱の通しやすさの指標です。アルミニウムと樹脂の熱伝導率を比べてみましょう。

  • アルミニウム:200W/mk
  • 樹脂:0.2W/mk

なんと、アルミニウムは樹脂に比べて1000倍近くも熱を通しやすいのです。

冬場に窓を触ってみたら、手がキンキンに冷たかったということはありませんか?

これは、家の中の熱が窓を通して外に逃げている証拠です。

サッシとしての断熱性能が悪いことから、米国では全50州のうち24州でアルミサッシが禁止されているほどです。

また、断熱性を高く保つことで結露のリスクを回避できます。結露は不快なだけではなく、カビなどの原因にもなり家の寿命を縮める原因にもなるのです。

樹脂サッシのメリット

樹脂サッシのメリットは、なんといっても断熱性が高いことです。

また、樹脂は加工しやすく、出窓やアーチ型など多様なデザインがあります。カラーバリエーションも豊富なので、家のデザインにあった窓を選ぶことができます。

樹脂サッシのデメリット

樹脂サッシのデメリット①:紫外線に弱く色落ちしやすい

樹脂は紫外線に弱いという弱点があります。
樹脂素材の質が悪いものは劣化しやすく、色の退色も早いです。現在は樹脂素材の品質が上がっており、更に専用の塗料で上塗りしてもらうことで劣化を防ぐことができることもでき、紫外線の多い地域でも30年程度品質を維持できるでしょう。塗装に関しても現在の製品はそれほど色落ちをする事はありません。

樹脂サッシのデメリット②:重くて開閉がしにくい

樹脂自体の強度が弱く、厚みを出すことで強度を上げるため、必然的に重量が増え、窓の開閉がしづらくなります。しかし、現在は軽量化された樹脂サッシ、開閉しやすい窓が開発されているため、あまり気になることはないでしょう。

樹脂サッシでも結露することはあるのか?

樹脂サッシにも種類があり、樹脂とアルミを両方使った複合サッシはアルミ部分から断熱性が一気に下がり結露をつくります。また、樹脂素材のみのサッシでも様々な品質のものがあり、単に樹脂を組んでつくった気密性の低いものは結露します。フレームの中に断熱材が入ったもの、トリプルガラスのサッシは気密性・断熱性が高く結露対策に有効です。

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