しっくい壁の汚れ落とし&補修方法を徹底解説
ウェルネストホームの室内壁は、紙クロスの上にしっくい塗装が標準仕様です。
しっくいには高い吸放湿性があり、家1軒で約13リットルもの湿度を調湿する能力を持っているのです!
しっくい壁のメンテナンスは実はとってもカンタン!
例えば、壁紙は破けたら自分で新たに貼りなおすのはなかなか難しいですよね。
でも、しっくい壁はご自身の手でメンテナンスができてしまうんです。
今回は、誰でもできるしっくい壁の汚れ落としや補修方法について
ウェルネストホームの副社長・石川義和が徹底解説いたします!
株式会社WELLNEST HOME 代表取締役 副社長
株式会社石川組 代表取締役
石川義和
1931年創業の土木建築ゼネコン・石川組の社長を務める傍ら、ウェルネストホームの技術部門を統括。職人の育成にも尽力している。
ルナしっくいとは
ウェルネストホームが壁の塗装に採用しているのは「ルナしっくい」です。
ルナしっくいは原材料の65%がホタテ貝殻で、効率的に臭いの分子を吸着してくれるので消臭効果に優れているうえに、有害物質をも吸着します。湿度が高いときには水分を吸い、低いときには水分を吐き出す調湿素材でもあるので、結露やカビの発生を低減します。
しっくいの補修方法
それではさっそく、しっくいの補修方法について解説していきましょう。
準備するもの
以下の道具などを準備しましょう。
- しっくい準備キット ※お手元にない方は、弊社までお問い合わせください。
- はかり計量器
- 容器(小)
- 匙
- 混ぜ棒
- 消しゴム
- メラミンスポンジ
- 新聞紙などの敷物
なお、ルナしっくいはホタテが主原料なので安全性は高いですが、強アルカリ性ですから、肌が弱い人はビニール手袋があるとよいでしょう。
しっくいを作る
しっくいは、しっくいの粉10gと水10g、というふうに、1:1の割合で混ぜ合わせて作ります。小さな容器に入れると量りやすいですね。
ダマにならないように、しっかりと混ぜましょう。ペースト状になったら完成です。
汚れを落とす
まずはしっくいの汚れを落とします。使うのは「消しゴム」です。
消しゴムでゴシゴシすると、薄い汚れならそれだけで消えるものもあります。
ただし、この方法は消しゴムの消耗が早いので、小さい消しゴムではすぐになくなってしまいます! 新品の消しゴムを用意しておくとよいでしょう。
消しゴムで汚れが落ちない場合は、メラミンスポンジを使って擦ります。
非常に硬いメラミン樹脂をミクロン単位で発泡させたのがメラニンスポンジです。細かい網目状の構造が汚れに入り込み、削って落とします。あまり強く擦ると、下地の方まで削れてしまうので、あまり強く擦りすぎないように注意しましょう。様子を見ながら行ってください。
しっくいを塗る
消しゴムやメラミンスポンジで全ての汚れが落ちなかったり、メラミンスポンジで削れ過ぎた場合には、あらかじめ作っておいたしっくいを塗ります。
しっくいはメラミンスポンジにつけて、ポンポンと軽く押しつけながら塗っていきます。
しっくいを塗った時、「あれっ、色が違う!!」と驚くかもしれませんが、乾けば壁と馴染みますからご安心ください。
しっくいを塗ったら、メラミンスポンジのきれいな面を使って境界線をぼかしてあげると、乾いた時に、より補修箇所との境目が目立たなくなります。
しっくいの剥がれがひどい場合
テープを貼って、それを剥がした時に、一緒にしっくいが剥がれてしまった場合など、しっくいの剥がれがひどい場合の補修を説明します。
その場合、まずはしっくいを少し濃い目に作ります。割りばしなどを使って盛り上げるようにしっくいを塗っていきます。メラミンスポンジで少し整えたら完了です。
少し凹凸は出ますが、同じ色になるので剥がれた箇所が目立たなくなります。
まとめ
やっていただくとわかりますが、しっくいの汚れ落としや補修は、とても簡単な作業です。ご家族みんなで、ワイワイ楽しくやっていただけるのではないでしょうか。
しっくいを塗るのに、今回はメラミンスポンジを使いましたが、メラミンスポンジの代わりに、軍手やガーゼ、綿棒などで塗ることもできますよ。
壁が、家族のコミュニケーションツールになるのもウェルネストホームならではですね。
ぜひ、ご家族でメンテナンスを楽しんでいただければと思います。