床暖房の仕組みを詳しく確認!温水式・電気式との違いもチェック
こんにちは!高性能な注文住宅を手がけるハウスメーカー「ウェルネストホーム」です。
床暖房は足元からじんわりと部屋を暖める暖房設備。
床暖房にも種類があり、暖め方にも違いがあります。
これから床暖房の設置を検討されている方は、床暖房の仕組みや種類を確認しましょう。
今回は、床暖房が部屋を暖める仕組みや熱源の種類について。
床暖房の種類別のメリットやデメリット、床暖房を効果的に活用する方法なども一緒に解説します。
contents
床暖房の仕組みとは? 詳しくチェック!
床暖房とは、床下に熱源を配置し、部屋を足元から暖める暖房設備です。
温かい床に直接触れて足元から暖まるのはもちろん、床からの熱で部屋全体も暖まります。
暖房などから熱が伝わる仕組みは「伝導」「ふく射」「対流」の3つです。
■伝導:温まった場所に触れることで暖かさを感じる、物と物の接触で熱が伝わる仕組み
■ふく射:放出された熱が壁や天井に反射しながら、部屋全体に伝わって暖める仕組み
■対流:上に上がった温かい空気を、循環することで部屋が暖まる仕組み
床暖房は、この3つのうち「伝導」と「ふく射」によって暖まる仕組みになっています。
床暖房以外では、こたつや石油ストーブなどが「ふく射」を利用した暖房器具です。
ファンヒーターやエアコンなどは「対流」で部屋を暖めています。
床暖房は、「ふく射熱」のおかげで床や部屋を均一に暖められることが特徴です。
足元から暖めるので体感温度が高くなりますし、室内に他の暖房器具を設置しなくて済むので部屋がすっきりと広く見えます。
ファンヒーターのように風が出ないので、部屋の乾燥やホコリを舞いあげる心配もありません。
床暖房の熱源による仕組みの違い、 各メリット・デメリットも確認
床暖房の仕組みは、床下に設置した配管に温水を通して暖める温水式と、床下に電気ヒーターを設置して暖める電気式の2種類に分かれます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
温水式の床暖房
床下に配管を設置し、温水を循環させて部屋を暖めます。
温水を作る熱源は、ガス給湯器や灯油ボイラー、電気温水器のほか、大気中の熱を利用するヒートポンプ式などがあります。
ガスや灯油、電気を熱源とする温水式床暖房は、立ち上がりも早く快適です。
スイッチを切ってもお湯の温度がすぐ下がるわけではないので、しばらくは暖かさが続きます。
電気式床暖房よりも光熱費が安い点もメリットの1つ。
熱源の種類によっても異なりますが、とくにヒートポンプ式は光熱費を抑えられるといわれています。
デメリットは、温水を作るための熱源機を設置する必要がある分、電気式より初期費用が高いところです。
仕組みが複雑なヒートポンプ式は、初期費用が高額になる傾向にあります。
電気式の床暖房
床下に電気ヒーターを設置し、通電により熱を発生させて部屋を暖めます。
電気式の床暖房には、以下の3種類があります。
- 電熱線を都度通電して発熱させる「電熱線ヒーター式」
- 電気代の安い時間帯に発生させて熱を蓄熱させておく「蓄熱式」
- 床の温度によって自動で温度調節をする「PTCヒーター式」
電気式床暖房は、温水式よりも初期費用を抑えられることがメリット。
ただし、電気で直接熱を発生させるのは電力使用量が大きく、一般的には温水式よりも光熱費が高くなる傾向にあります。
また、部屋全体を暖めるのに時間がかかる場合もあります。
床暖房で効果的に部屋を暖める方法
快適な床暖房ですが「光熱費が高くなるかも」と思ったら、気持ちよく利用できないですよね。
床暖房の暖房効率を上げることで、光熱費を節約することができます。
効果的に部屋を暖める方法をご紹介します。
床と空間を遮るものを置かない
床暖房を遮るものはない方が、効果的に部屋を暖められます。
床にカーペットを敷かず、部屋に配置する家具は床に密着していないものを選びましょう。
ベッドやソファは、足があり床に触れる面積が少ない物がおすすめです。
こまめなオン・オフは逆効果
床暖房は、スイッチを入れて一定の温度まで暖めているときが1番エネルギーを消費しています。
短時間の外出や部屋の移動の度にオン・オフをするよりも、低温で使用し続けている方が光熱費を抑えられる場合があります。
床暖房はスイッチを切ったあともしばらくは床が暖かいので、外出などでスイッチを切る場合は20~30分ほど早めにスイッチを切るようのがおすすめです。
窓からの冷気の侵入を防ぐ
床暖房をつけても、部屋の断熱性・気密性が低いと冷たい外気が入ってきてしまいます。
今から断熱対策を考えるなら、ぜひ窓に注目!
窓に隙間があると外の冷気が部屋に入ってきます。
窓の断熱対策としては、断熱性の高いカーテンにしたり、窓ガラスやサッシに断熱シートや隙間ガードシールなどを貼る方法があります。
外気が入り込みやすい窓の断熱性を少しでも高めることで、部屋が冷えにくくなり床暖房の暖房効率をアップさせることができますよ。
床暖房と家の気密性・断熱性には大きく関係しています。
床が冷たいと感じるのは、家の性能が低い場合が多いからです。
2003年に改正建築基準法により、すべての住宅に24時間換気システムの設置することが義務付けられています。
それなのに気密性や断熱性が低ければ、冷たい外気が室内に入ることで床が冷える原因に。
高気密高断熱の家なら、外と室内の空気の出入りするすき間を少なくし、冷たい風が入らないように換気することができます。
外気からの影響を受けないよう断熱性も高いので、そもそも床が冷えることがありません。
寒い冬でも、エアコン1つで快適に過ごすことができますよ!
家の断熱性・気密性が高いと床暖房が必要ない理由については「ホントはいらない床暖房!光熱費もかけず冬も足元が暖かい家」をご参考ください。
床暖房が部屋を暖める仕組みやメリット・デメリットを知ろう
床暖房は、床からの伝導熱とふく射熱で、部屋をじんわりと均一に暖める暖房設備。
足元から暖まることで体感温度が高いですし、部屋中をむらなく暖めることができます。
床暖房は、床下に電気ヒーターを通して暖める電気式と、床下に通した配管で温水を循環させて暖める温水式の2種類があります。
- 温水式:初期費用が高いが、ランニングコストが抑えられる傾向にある
- 電気式・初期費用を抑えられるが、温水式よりも光熱費が高くなる傾向にある
光熱費を抑えながら床暖房を効果的に使うには、熱が伝わりやすいようカーペットや床に密着する家具を置かない、短時間のオン・オフに注意する、部屋の断熱性を高めることなどがポイントです。
温かく快適な暮らしには、暖房器具だけでなく住宅性能も大切です。
高気密高断熱の家なら、そもそも床が冷えることがありません。
寒い冬でも、エアコン1つで快適に過ごすことができますよ。
高性能な注文住宅を手がけるウェルネストホームでは、高気密高断熱で快適な家づくりをご提案します!