2024年6月から、電気代が値上がりします
「政府の補助金終了」「再エネ賦課金の引き上げ」……その対処法とは?
さまざまな物価高に悩まされる昨今、さらに2024年6月から電気代も値上げされることとなりました。その理由には政府による電気代補助金制度が終了することに加え、「再エネ賦課金」の引き上げが挙げられます。今回は値上げの背景や内容、また対処法などについてご紹介していきます。
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政府の電気代補助政策が2024年5月まで延長
新型コロナウイルス感染症の流行などからすでに不安定化していた国際情勢は、ロシアによるウクライナ侵略を機に世界中に大きな影響を及ぼしました。中でも燃料価格は大きく高騰。エネルギーのおよそ9割を輸入している日本において、電気・ガス料金に打撃を与えています。
そこで政府は、国民生活・事業活動を守ることを目的として「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を立ち上げ、2023年1月より電気代・ガス代の補助金制度をスタートしました。
この制度はもともと2023年9月まで実施される予定でしたが、さまざまな物価高騰などの状況をふまえ、政府は2024年5月まで延長することを決定しました。現在はその補助金を電気会社・ガス会社が授受したうえで、一般家庭や事業者の電気代を値引きする形で自動的に負担が軽減されています。
2024年6月からの電気代の値上げについて
政府による「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による補助金制度は2024年5月をもって終了することが決まっており、それ以降電気代は値上げとなります。次に、一体電気代はどのくらい上がるのか、またその対処法にはどのようなものがあるのかについてご紹介していきましょう。
実際どのくらい上がる?
「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による補助金は5月まで支給されますが、値引き単価は4月までと5月で変わります。一般家庭が該当する「低圧」契約の値引き単価を見てみると、4月までは「3.5円/kWh」ですが、5月は「1.8円/kWh」。すでに値引き単価は1.7円/kWhも減っています。
そして翌月からは補助金自体がなくなりますので、6月使用分からは4月までと比べて実質「3.5円/kWh」値上げとなるのです。
電気の使用量はお住まいの人数や生活スタイルによってそれぞれ違うと思いますが、ウェルネストホームの一戸建て住宅(4人家族)でだいたい月に400kWh、現行の省エネ基準で建てた一般的な戸建て住宅(4人家族)の電力使用量を800kwhと想定し、6月から増える1カ月の負担額を見てみましょう。
「電気・ガス価格激変緩和対策事業」補助金の金額 | 月の補助額 | ||
400kWh | 800kWh | ||
2024年4月まで | 3.5円/kWh | 1,400円 | 2,800円 |
2024年5月 | 1.8円/kWh | 720円 | 1,440円 |
2024年6月~ | 0円/kWh | 0円 | 0円 |
2024年4月までと比べ、6月から増える負担は | 約1,400円 | 約2,800円 |
つまり2024年6月からは、4月までとくらべて、1カ月あたり、400kWhなら約1,400円、800kWhなら2,800円も家庭の負担が増えるのです。ご自身の電気使用量をぜひチェックしてみてください。
もう一つの値上げ理由「再エネ賦課金」の引き上げについて
実は、電気代が値上がりする理由はもう1つあります。それは、「再生可能エネルギー発電促進賦課金(通称:再エネ賦課金)」の引き上げです。「再エネ賦課金」がどのようなものか簡単にご説明すると、以下のようになります。
各家庭において太陽光発電システムなどを用いて発電した再生可能エネルギーを、電力会社等が買い取る際には費用がかかります。これを発電設備の有無に関わらず、電気の使用量に応じて各家庭で負担するものが「再エネ賦課金」です。請求書を見れば、毎月電気料金に加えて請求されているのを確認できるでしょう。
再エネ賦課金の値上げは過去にも行われてきましたが、2024年度は2年ぶりの大幅な値上げとなりました。では、年間の負担額を見てみましょう。
再エネ賦課金の金額 | 年間負担額 | ||
400kWh | 800kWh | ||
2024年4月 | 1.4円/kWh | 6,720円 | 13,440円 |
2024年5月 | 3.49円/kWh | 16,752円 | 33,504円 |
2024年度から増える負担は | 約1万円 | 約2万円 |
「再エネ賦課金」の期間は、5月~翌4月までの1年間です。そのため、2024年5月から家庭の負担は1年間で、400kWhなら1万円程度、800kWhなら2万円程度上がってしまうことになるのです。
電気代高騰への対処法とは?
避けられない電気代の高騰。「なんとか少しでも負担を減らせないだろうか……」と思案されている方も多いでしょう。そこでこちらでは、電気代を節約するための対処法についてご紹介します。
電気の使い方を見直して節電する?
真っ先に思い浮かぶのは「節電」ではないでしょうか。経済産業省が推奨する節電をご紹介します。
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いかがでしょうか? すでに実施している方もいらっしゃるでしょう。また、これらの方法は少々面倒…と感じる方もいらっしゃることと思います。そんな方にぜひ検討していただきたいのが、太陽光発電と蓄電池の設置です。
太陽光発電システム・蓄電池を設置する!
ご提案したいのは、太陽光発電システム・蓄電池の設置です。昼間は自宅に設置したシステムを使って太陽光で発電した電気を使い、余った電気は蓄電池に貯めます。その電気は、夜間も自由に使うことが可能です。
また、蓄電池を設置しておくと災害時・停電時の電源確保にもなりますよ。
「でも、設置するには高い費用が必要なのでは?」と思われる方も多いかもしれません。確かに費用がかかるのは否定できません。しかし実は、回収できる見込みも高いのです。
設置にあたっては、地方自治体で補助金を受け取れる制度があります。たとえば東京都なら補助金額:1kWhあたり12万円(上限36万円)。3.6kW超の太陽光パネルの場合であれば、1kWあたり10万円の補助金を受け取れます。
また太陽光発電システムは、設置後に適切なメンテナンスを継続すれば30~40年程度使用できるとされています。それだけ長期的に使えることを考えると、初期費用を回収できる可能性は高いといえるのです。やみくもに「そんなお金はない」と決めつけてしまわず、長期的な視野で一度検討されることをおすすめします。
「電気代の負担を抑えたい……」ならウェルネストホームの家がおすすめ!
そもそも消費電力を少なくできる家があれば、電気代の負担を減らせますよね。「そんな家あるの?」と思われる方に、ウェルネストホームの家をおすすめします。
ウェルネストホームでは快適で健康な室内環境を生み出す設計により、夏は涼しく冬は暖かい高断熱の家をご提供しています。超高気密・ダブル断熱・トリプルガラスなどを標準仕様としており、エアコン1台で家中を快適空間に維持。つまり、基本的に電気使用量が少ないのです。
さらに、独自に開発したHEMS「Haiot System」により、快適な環境を人の手を介さずに自動で整えながら、電力消費量のムダも自動的に抑えます。
Haiot Systemについて、くわしくはこちらをご参照ください。
また、自宅で消費する電力は太陽光発電システムで発電することを推奨しており、蓄電池と併せての設置も安心してお任せいただけます。もちろん設置にあたっての補助金についてもアドバイスが可能です。電気代が気になる方こそ、ウェルネストホームの住宅がおすすめなのです。
ご存知ですか? 電気代がほとんどかからない賃貸住宅
太陽光発電、蓄電池、ヒートポンプ給湯器、次世代HEMS、これらすべてを備えた賃貸住宅があります。ウェルネストホーム仕様の賃貸住宅、「ウェルネストルーム」です。
ウェルネストホームが手がける「ウェルネストルーム」は、自家消費型太陽光発電の導入により、ほぼ太陽でつくった電気だけで生活できるため、電気代は賃料に含まれています。
オール電化なのでガス代もかからず、入居者は月々の光熱費を心配することなく、生活できるのです。
エネルギー消費の少ない高気密・高断熱の住宅である上に、エネルギー消費のムダを抑える自動制御システムを導入しているので消費電力量も少なく、省エネとCO₂の削減、電気代の節約を同時に叶える住宅なのです。
家を建てなくても安心して暮らせる住宅として、高性能な賃貸住宅をいかに供給していくかは、ウェルネストホームの重要なテーマだと位置付けています。
ウェルネストルームは、埼玉県吉川、千葉県浦安、東京都練馬と日野、さらには愛知県名古屋市、京都府京都市、北海道ニセコ町など、全国各地に展開しています。
ウェルネストルームについて、詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
電気代の高騰、本当に悩ましい問題ですよね。しかし、これから家づくりを考えられる方には、むしろチャンスといえるかもしれません。そもそも「電気代の負担を抑えられる家」を、一からつくることができるからです。
ウェルネストホームは、お客様の電気代の負担軽減はもちろん、エネルギー使用量を抑えた地球にやさしい家づくりに取り組む会社です。ぜひ私たちと一緒に、理想の家づくりをはじめませんか?