断熱材は経年劣化する?交換の必要性や耐久性のある断熱材とは
こんにちは!高性能な注文住宅を手がけるハウスメーカー「ウェルネストホーム」です。
長く住んでいると、家の屋根や壁、床のリフォームをするご家庭は多いですよね。
では、断熱材はどうでしょうか?
断熱材の状態は外から見えないので、果たしてリフォームが必要な状態なのかどうかが分かりません。
実は、断熱材も経年劣化します。
しかし、素材や施工方法によって経年劣化を防ぐこともできます。
今回は、断熱材の経年劣化にフォーカスし、経年劣化しやすい素材や交換やリフォームが必要になる目安をご紹介します。
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断熱材も経年劣化はする!交換やリフォームは必要?
断熱材の素材によって異なるものの、経年劣化により30~40年かけて断熱材の性能が低下していく現象が見られます。
主な断熱材としては、セルロースファイバー、グラスウール、ロックウール、現場発泡系ウレタンフォーム、羊毛断熱材、フェノールフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、発泡スチロール、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)、硬質ウレタンフォーム(板状)など、さまざまな素材があります。
断熱材の劣化の原因としては、「湿気によるカビの発生」が挙げられます。
見た目で判断しやすく、リフォームの必要性が高いと言えるのが「湿気によるカビの発生」です。
通常あってはならないことですが、断熱材は施工方法を誤るとカビが発生してしまうケースがあります。
このようにカビが発生してしまう原因の多くは、断熱材の特性をきちんと理解しないまま施工をすることで起こる人為的なミスです。
特に、住宅業界でよく使われるグラスウールは吸水性が高く注意が必要な断熱材であるにもかかわらず、正しい施工方法が行われていないケースがまれに見られます。
グラスウールは、きちんと防水シートにくるんでいないと湿気をどんどん吸います。
例えば、大きさを合わせるためにカットをしてむき出しになっていたり、シートできちんと覆われていなかったりなどが原因として考えられます。
また、グラスウールは無理に押し込んだり、逆に隙間ができたりしてしまうと性能を十分に発揮できず、水蒸気をよく通してしまって熱が漏れやすくなるという状態になります。
そのため、高気密高断熱の家に住みたいと考えているのであれば、住宅メーカー・工務店選びの際には「断熱材についてしっかりと知識・理解があり、現場の施工レベルでも考え方・技術が共有されているところ」を選ぶことが重要です。
断熱材の施工の注意点については、ウェルネストホーム創業者の早田が分かりやすくYouTubeで解説しております。ぜひご覧ください!
経年劣化しやすい断熱材、劣化しにくいオススメの断熱材
断熱材は経年劣化してしまうことはお伝えしましたが、劣化しにくいもの、劣化しやすいものがあります。
劣化しにくいものの判断基準としては、無機繊維系の素材であるかどうかです。
無機繊維系とは、無機質の素材を元につくられた断熱材のこと。
無機繊維系には、ガラスを繊維状にしたグラスウールや、鉱物を繊維状にしたロックウールがあります。
ガラスや鉱物は長い年月が経っても変形しにくく、性質もほとんど変わりません。
そのため、このような無機質の素材から作られた断熱材は劣化しにくいと考えられるのです。
グラスウールは、多くの住宅メーカーで採用されています。
しかしながら、前述したようにグラスウールは施工が難しい断熱材です。
どんなに良い素材でも、生かしきれなければデメリットになります。
どんな断熱材を選ぶとしても、その素材の特性に合った施工ができる会社を選ぶことがとても大切です。
経年劣化しにくい断熱材はセルロースファイバー
高気密高断熱住宅にトコトンこだわるウェルネストホームでは、断熱材にはセルロースファイバーを採用しています。
ウェルネストホームでは万が一にも備え、火災が発生してしまっても有毒なガスが発生しないものを選んでいます。
セルロースファイバーは、劣化しにくく耐久性や高い防火性も備えており、火事にも強いという特性もあるので、非常におすすめの素材です。
セルロースファイバーは、天然繊維のパルプからできています。
このパルプは、新聞紙をリサイクルしてつくられたものでとってもエコなので、住む人にも環境にも優しく、アメリカでは最も多く使われている断熱材です。
他にも、湿気を吸う性質があるため家を快適な温度にキープでき、結露やカビを予防し、シロアリやゴキブリなどの害虫予防にもなるという優れモノです。
そんな付加機能の多いセルロースファイバーの施工方法は、細かい断熱材を壁の空洞に詰め込むといった方式になります。
隙間がほとんどできないので高密度での施工が可能です。
グラスウールなどの断熱材は湿気を吸ってしまうと重みでどんどん下に落ちてしまい、上方に空間ができて気密性が下がってしまいます。
セルロースファイバーは湿度を吸放湿する力があるので、湿気で断熱材が落ちてしまう心配がありません。
ウェルネストホームでは、一般的な施工よりも更に多くのセルロースファイバーを使い、隙間を最小限になるように徹底しています。
それでも月日が経つと若干の隙間は生じてしまうため、セルロースファイバーの再充填フォローも行っております。
このような断熱材のフォローまでしている会社は、ほぼ無いと自負しております。
セルロースファイバーについて更に詳しく知りたい場合は「セルロースファイバーが最強の断熱材と言われる7つの理由」もぜひご覧ください!
「建てようと考えている会社ではセルロースファイバーを使えないけどどうしよう…」そんなときは、断熱材の特性を知っておきましょう。
どんな断熱材でも素材に合った施工をすることが最も大切です。
「断熱材の種類・断熱材の選び方を徹底解説します」もご参考ください!
経年劣化がひどい断熱材はリフォームが必要になることもある
断熱材はどんな素材でも数十年経つと経年劣化し、断熱性能がだんだんと落ちていきます。
しかし、経年劣化ではただちにリフォームが必要になるわけではありません。
リフォームが必要になるのは、カビが発生しているとき。
誤った施工方法をしたばかりに大量に湿気を吸ってしまい、カビが発生してしまうことがあります。
経年劣化しにくいのは無機繊維系のグラスウールやロックウールですが、グラスウールは施工方法を間違えると大量の湿気を含んでしまいますので要注意です。
ウェルネストホームでは、天然繊維由来のセルロースファイバーを使用。
経年劣化による断熱材の下垂対応として、断熱材の再充填フォローも行っています。
すべての会社がセルロースファイバーに対応しているわけではないでしょう。
ただ、どんな素材であれ、その断熱材に合った施工法を行うことが大切です。
高気密高断熱にこだわりたいのであれば、断熱材についてしっかりと知識をもっている会社を選ぶようにしましょう。
ウェルネストホームで本当の高気密高断熱の家を体感してみませんか?