騒音は空気音・固体音で特徴が異なる!それぞれの防音対策とは

騒音は空気音・固体音で特徴が異なる!それぞれの防音対策とは

池之尻の家

こんにちは!高性能な注文住宅を手がけるハウスメーカー「ウェルネストホーム」です。

「空気音」「固体音」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ちょっと専門的な言葉なので知らない方も多いでしょうが、家の防音対策を高めたいと思われている方ならぜひ知っておきたい単語です。

今回は「空気音」「固体音」それぞれの音の違いや、防音対策についてご紹介します。

空気音・固体音とは?騒音の種類を解説!

音には「空気音(空気伝播音)」と「固体音(固体伝播音)」の2種類があります。
それぞれの違いについて見ていきましょう。

空気音とは?

空気音は空気を伝わってくる音のことです。
空気が無いと伝わらないので、真空状態では音は聞こえません。

音源から離れる、壁や塀などを隔てて聞くなどすると、耳に届く音は小さくなります。
そのため、空気音は断熱材の施工を工夫することによって、防音性・遮音性を高めることができます。

<空気音の例>
話し声、出力の小さいスピーカーからの音、管弦楽器、ペットや子ども泣き声、室外からの騒音(道路騒音、鉄道騒音、工場の機械音、エアコンの室外機の音、カラオケ騒音など)

固体音とは?

固体音は固体が振動することによって伝わる音のことで、振動音とも呼ばれます。
振動が壁や床を通して広がり、天井などを直接振動させて音が発生します。

音が伝わってくるのを「断つ」ことで、音を伝わりにくくすることができますが、2階から1階に伝わる音などは対策が難しいです。

<固体音の例>
ドアの開閉音、給排水の流れる音、2階で発生して1階に聞こえる足音、スピーカー底部から床に伝わる重低音・低音、ピアノやドラムなどの床に設置する打楽器、共同住宅の通路からのドアを閉じる音、隣室から聞こえる換気扇の回転音など

空気音と固体音は混ざっていることもある

音源が同じでも、空気音と固体音が混ざっていることがあります。

たとえば電車の音の場合、線路から100m離れた場所なら「ガタンゴトン」と空気音だけが聞こえますが、線路のすぐ脇だと電車が通るときに発生する振動が「固体音」となって伝わります。

空気音・固体音を防ぐには遮音と吸音の仕組みを知っておこう

池之尻の家

空気音・固体音を防ぐ方法では、「遮音」と「吸音」という言葉がキーワードとなります。

遮音は音を遮ることで、吸音は音を壁などが吸収することで音を小さくすることです。
遮音と吸音はどちらかが優れていれば良い、または、どちらか一方で良いということではなく、どちらも大切です。

たとえば、海岸の消波ブロックと堤防の関係と同じです。
消波ブロックを吸音、堤防を遮音と見立てると分かりやすいでしょう。
消波ブロックで波の衝撃を吸収できなければ、堤防には強い力が加わってしまいます。

どちらも十分に対策を取ることで、どちらの性能も十分に発揮することができるようになります。

空気音と固体音を防ぐために遮音と吸音を両立させよう

空気音が室内外から漏れるのを防ぐには、家のすき間を小さくします。
つまり、家の気密性を高めるということです。
サッシはペアガラスやトリプルガラスを採用する、エアコンの穴をきちんとふさぐ、玄関ドアを防音性能が高いものにするといった対策があります。

固体音は、床や壁に伝わる音を遮断する必要があります。
マットやカーペットを使う、防音性が高い断熱材を使うといった対策が有効です。

防音についてはこちらのコラムでも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
【防音対策】静かな家を建てるために知っておきたい騒音特性と遮音性能

ちなみに、電車の固体音の対策には、まずは場所選びが大切です。
しかし、すでに土地があるなどで場所変更が難しいこともありますよね。

高気密高断熱住宅のウェルネストホームでは、室内環境は静かな方がストレスが少ないと考え、防音性にもこだわっています。
過去に線路と近い物件を手掛けたことがありますが、建物と道路や線路との間に幅50cmほどで1~2mの深さを掘り、10cm幅くらいの断熱材を入れて縁を切るという対策を行いました。

気密性にもこだわっているため、空気音の低減にも効果を発揮しています。

防音について「文章だけでは分かりにくい!」という方には、ウェルネストホーム創業者の早田によるYouTubeの解説動画がおすすめです。
ぜひご覧ください。

空気音と固体音の対策は両立させる必要がある

音には、空気を伝わる「空気音」と固体を振動させて伝わる「固体音」の2種類があります。
音の種類が異なるので、1つの音源でも空気音、固体音がそれぞれ発生することもあります。

防音対策としては遮音性・吸音性が大切で、その機能がどちらも十分に生かされていることで防音効果を発揮します。

空気音対策としては、家の気密性を高めるのが有効です。できる限りすき間を無くすことで音漏れが防げます。
固体音対策には、音を床や壁に伝えにくくする対策が有効です。

電車や幹線道路の音が心配な方は、防音対策をしっかりしてくれるハウスメーカー選びをしましょう。

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