遮音性能の高い窓はどう選ぶ?サッシの遮音性も大事な理由も
こんにちは!高性能な注文住宅を手がけるハウスメーカー「ウェルネストホーム」です。
お子様がいる家庭や楽器が趣味の方の中で、住宅の「音」に関する不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「外の騒音が気になって眠れない」などのお悩みを持つ方もいらっしゃると思います。
実はそのような音問題は、遮音性能が優れた窓やサッシを選ぶことで解決できる可能性があるのです。
今回は窓やサッシと遮音の関係を説明するとともに、遮音性能が優れた窓の選び方をご紹介します。
騒音問題にお悩みの方はぜひチェックしてみてくださいね。
contents
窓やサッシの遮音性能の基準からチェック
遮音対策について説明する前にまず、「音」そのものや窓やサッシの遮音性能の基準に関して解説していきましょう。
騒音は音の大きさによってレベル分けされている
一般的に「騒音」と呼ばれているものでも、音の大きさによって下記のようにレベルが分かれています。
音の大きさを示す単位は「dB(デジベル)」、個人差はありますが60〜70dBくらいになるとうるさいと感じます。
騒音レベル | dB | 騒音の目安 |
極めてうるさい | 130以上 | ジェットエンジンの近くやモーターバイク、ロックバンドなど |
120 | ||
110 | 自動車のクラクション | |
100 | 電車が通るときのガード下 | |
90 | 工場の中や地下鉄の車内 | |
80 | ピアノの音・電車内 | |
うるさい | 70 | 掃除機・騒々しい街頭 |
60 | 通常スピードの乗用車内 | |
普通 | 50 | 静かなオフィス |
40 | 図書館・深夜の市内 | |
静か | 30 | 深夜の郊外 |
20 | 時計の針の音 | |
10 | 木の葉の音 | |
0 | 一般人が聞こえる限界 |
窓やサッシの遮音性能の等級がある
実は住宅における「音の漏れ」は、窓のサッシが原因で起こっていることがほとんどです。
もちろん遮音性のガラスにすることで一定の遮音はできますが、サッシを交換することでより高い遮音性を叶えることができるのです。
窓のサッシにはJISが定めた遮音性能の等級があり、それぞれどのくらいの音が防げるかの目安があります。
遮音性能の数値を「T値」と言い、T1(遮音性:低)〜T4(遮音性:高い)まで4段階の等級によって定められています。
一般的なサッシはT1程度の遮音性能とされていて、25dB程度遮音することができます。
上の表を参考にすると、「掃除機」や「騒々しい街頭」の音がT1レベルの窓を通すと、「図書館・深夜の市内」くらいの音量になるということです。
また、既存の窓のみの1重サッシでは、どれだけ性能が良いものを使用しても遮音性能はT3程度が限界とされています。
それ以上の遮音性能は、窓が2重となるように「内窓」をつけることで実現できます。
遮音性能が優れた窓の選び方とは?
遮音性能が優れた窓は、具体的にどのようにして選べばよいのでしょうか?
窓の遮音性は、気密性のあるデザイン・サッシの種類・ガラス種類によって決まります。
それぞれを選ぶポイントを解説しますので、参考にしてみてください。
気密性のある窓デザイン
窓には開閉方式によって気密性が異なります。
より遮音したいという場合は、気密性が高いデザインを選ぶようにしましょう。
住宅のリビング・ベランダ間などでよくある「引き違い窓」よりも、住宅の小窓やオフィスで使われているような「縦滑り出し窓」や「ドレーキップ窓」のほうが気密性は高くなります。
サッシはT3以上のものがベスト
一般的なサッシは2枚ガラスの引違いになっていて、その隙間から空気や音が漏れやすくなっています。
これを解消するためのものが「セミエアタイトサッシ」や「エアタイトサッシ」と呼ばれるもので、それぞれT3、T4レベルの遮音性能があります。
一般的なガラスでも、サッシを交換することで遮音性能の向上に期待できますよ。
ガラスは厚いほうが遮音性が上がる
ガラスは厚さがあるもの、さらに、単板ガラスに比べて複層ガラスのほうが遮音性があがります。
しかし、音にはヘルツ(Hz)という「振動数(周波数)」というものがあります。
ヘルツの数値が大きいほど高い音に聞こえるので、「音の高さ(=音程)」を表す数値と考えて大丈夫ですが、ガラスの厚さによって特定の周波数で遮音効果が低下してしまう「コインシデンス効果」という現象があります。
厚さの異なるガラスを組み合わせた「異厚ガラス」を使用すると、コインシデンス効果による性能低下を抑えることができるため、覚えておくと安心です。
一般的に「防音ガラス」というものは遮音等級がT2以上の性能を持つガラスのことを表しているので、遮音性能にこだわる方は購入の際に等級をチェックするようにしましょう。
防音・遮音に関するより詳しい解説はこちらのコラムや動画でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
【防音対策】静かな家を建てるために知っておきたい騒音特性と遮音性能
遮音性能の高い窓やサッシを選んで快適に過ごそう
快適に暮らすために考えておきたい「騒音問題」。
日常的にピアノを弾く方や、小さなお子様がいるご家庭にとって大事な問題ですよね。
また、近所に工場や大きな道路がある住宅にとっても、騒音対策は見逃せません。
そんな騒音問題は、窓やサッシを正しく選ぶことで解消されることがほとんどです。
住宅騒音が気になるという方は窓やサッシの交換を検討してみてくださいね。
またウェルネストホームでは、高気密高断熱な家づくりを心がけています。
住宅に関する不安を持っている方は、ぜひ一度お問い合わせください!