【高性能住宅】買ってはいけない洗濯乾燥機とは?2020年モデル特徴比較や買い時も!

【高性能住宅】買ってはいけない洗濯乾燥機とは?2020年モデル特徴比較や買い時も!

「引っ越しに合わせて家電を買い換えたい」とお考えではありませんか。新しい生活が始まる空間にどんな家電を置こうか、考えるだけでもワクワクしてしまうものです。

本日ご紹介するドラム式洗濯乾燥機に関しては、ここ数年で「洗剤の自動投入」や「温水洗浄」などと機能が劇的に向上している注目の家電です!どのぐらい凄いかと言えば、

数年前に洗濯機を購入された方でも、買い替えてもいいくらいに便利になっている

と言っても過言ではありません。

 

しかし、もしあなたが高性能住宅に引っ越すなら、ドラム式洗濯乾燥機の選び方には注意が必要です。実はドラム式洗濯乾燥機の中には、高機能住宅ではやや難のあるものがあります。

そこで今回は、主要メーカー2020年モデルの商品特徴をおさらいした上で、高性能住宅で買ってはいけない洗濯乾燥機についてお伝えします。

本記事は、私のYoutubeチャンネル「高性能ない家づくり」でも紹介をしている動画内容になりますので、ご興味のある方は合わせてそちらもご覧いただけると幸いです。

※情報は2020年12月18日時点のものです。

2020年ドラム式洗濯乾燥機主要4メーカーの特徴は?

今回比較するのはご覧の4アイテムです。

  • パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900BL/R
  • 東芝 TW-127X9L/TW-127X9R
  • シャープ ES-W113
  • 日立製作所 BD-SX110FL

いずれも2020年に発売された、いわゆる「2020年モデル」です。実はこれらには、ある傾向が見られます。

1. 液体洗剤・柔軟剤の自動投入が可能

上記4アイテムは、いずれも液体洗剤・柔軟剤の自動投入が標準となっています。

自動投入は洗濯が楽になるだけでなく、予洗い→本洗いの様に洗剤の2度投入などが可能であり、精度高く汚れが落とせるという特徴があります。

またパナソニックが行ったアンケートでも、85%の方が「魅力に感じた機能」として自動投入を挙げています。

(私も自宅の洗濯機の買い替えを本気で検討しましたが、まだ数年しか使っておらず、今日も元気に動いているうちの子を廃棄処分は出来ず・・・断念いたしました。)

洗濯乾燥機の魅力的な機能

2. 温水洗浄

40℃くらいの温水を使った洗浄機能も、近年各メーカーが標準化している機能のひとつ。

これは洗濯物に付いた皮脂汚れや油汚れをしっかり落とすためです。人間の皮脂は37℃以上になると溶けるため、洗浄能力の向上を目的としてここ数年で各社温水洗浄が標準になっています。

なお、洗濯機の水栓でお湯が使えれば良いのではないか?というお話もよく耳にしますが、現在の洗濯機、特にドラム式洗濯乾燥機に関しては非常に節水化が進んおります。

そのため僅かなお湯が出せたとしても、選択中に常温化してしまうため、洗濯機自体にヒーター機能がないと、この温水洗浄の恩恵を最大限受けることはできません。

洗濯乾燥機の温水機能

特徴別!主要4メーカー最新洗濯乾燥機比較

上記を踏まえた上で、ここからは主要4メーカーの最上位機種を比較していきましょう。

比較機種のラインナップ

まずは各ラインアップの特徴について説明します。

パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900BL/R

シェアNo.1のパナソニックの2020年モデルです。特徴は自動投入により予洗いができる「2度洗いモード」。

パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900BL/R

パナソニックは数年前から、自動の液体洗剤とか柔軟剤を投入していく能力をレベルアップさせており、予洗いもその結果登場した機能の一つです。

これは洗剤を投入した本洗の前に、水だけでサッと洗う機能のこと。がんこな汚れが付いた洗濯物と、きれいな衣類を一緒に洗う場合のニオイ移りを抑えられるといいます。自動投入機能がついているので、2回目の洗剤洗濯への移行も自動で行えるようになっています。

東芝 ドラム式洗濯乾燥機「ZOBOOM」TW-127X9

2度洗いなどの豊富な機能でパナソニックと甲乙つけがたいのが、東芝のTW-127X9。温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄W(温水+極微小泡で汚れ落とし能力向上)の高い洗浄力、乾燥容量が7kgと多めなのが特徴です。

シャープ ドラム式洗濯乾燥機 ES-W113

4メーカーの中で、唯一湿度センサーを内蔵しているのがシャープです。湿度センサーを搭載することにより、乾燥残しを少なくしたり、過乾燥を防いだりすることができるといいます。

日立 ヒートサイクル風アイロン「ビッグドラム」BD-SX110FL

ヒートポンプではなく「ヒートサイクル乾燥」機能を充実させ、独自の進化を遂げたのが日立製作所です。この商品だけでなく、メーカーとしてこの乾燥を採用しています。

日立 ヒートサイクル風アイロン「ビッグドラム」BD-SX110FL

また家電の分析している方々のレビューでは「温水を使わない場合の洗浄能力がずば抜けて高い」と評価されているのも、日立の特徴の一です。

ここからは騒音・乾燥の各項目ごとに、それぞれの商品特徴を見ていきます。

騒音部門はシャープが3冠!

今回は洗いと脱水と乾燥それぞれの状態で比較しました。

洗濯乾燥機の騒音を抑えられるのはシャープ

洗いの際に最も静かなのはシャープです。最も音が大きいのは日立ですが、その分洗浄能力が高いと言えます。

脱水はパナソニックが他社に比べて1.6倍ほど騒音が大きいという結果になりました。これはパナソニックがベルト式駆動のため、回転数が大きくなる脱水で、より騒音が顕著に現れるからだと考えられます。

また乾燥時の騒音が最も小さいのもシャープという結果に。日立製作所は洗浄能力と乾燥に独自のこだわりがあるため、駆動音もその分大きめになっているのではないかと思います。

総合すると、騒音部門ではシャープに軍配が上がりました。

乾燥機能は特徴ごとに差が出る結果に

乾燥については容量、時間、電力それぞれで各商品の機能を比べていきます。

洗濯乾燥機の乾燥機能

まず乾燥容量は東芝と日立が他メーカーより1kg多いという結果になりました。たった1kgですが、年間を通して乾燥できる量を考えると、かなりの差になります。

続いて乾燥時間と電力消費量については、パナソニックが唯一100分を切っています。シャープは省エネにこだわっているため、電力使用量を抑えられる分、乾燥にかかる時間も長くなっているようです。また日立は独自の乾燥方式を採用しているので長くなっています。

一方、パナソニックと東芝は標準のスピード重視乾燥ではなく、時間はかかるものの電力を抑えられる省エネ乾燥のコースも選べる用になっています(表内カッコ部分)。電力を抑えている分、音が静かなのが特徴のため、コースを選択できるという点で優れているという見方もできます。

バランスの良い洗濯乾燥機メーカーは?

これらをトータルして考えると、騒音と乾燥のバランスが良いのはパナソニックかなと思います。一方、シャープは省エネ路線を、日立製作所は独自の乾燥方式を貫いており、それぞれに魅力を感じる人にはおすすめと言えるでしょう。

高性能住宅で買ってはいけない洗濯乾燥機は?

ただし、実はこの中に、その性能故に高性能住宅には向かない洗濯乾燥機があります。それは日立製作所とパナソニックの商品です。

家が排水溝臭くなる?日立製作所の洗濯乾燥機

日立製作所については、独自の乾燥方式「ヒートリサイクル乾燥方式」がその理由に大きく関係しています。

この乾燥方式は温風の一部が排水溝に排気されることがパンフレットに明記されています。これが高性能住宅では致命的な欠陥となる場合があります。

高機能住宅で買ってはいけない洗濯乾燥機

日立独自のこの温風の一部を排水溝に排気する方式が、超高気密住宅やマンションでは気密性の高さが仇となって下水の臭気が逆流する事があります。つまり、排水溝の汚染された空気が洗濯機を通して室内に流れ込んできてしまう可能性があるということです。気密性の高さや換気方式、排水トラップの構造などによってすべての住宅で発生するわけでは無いのですが高性能住宅ではその頻度が明らかに高くなっていますので、注意が必要です。

そのため場合によっては洗濯物が臭くなるだけではなく、家中に排水溝の臭いが上ってしまう事があります。日立製作所については、2020年モデルに関わらず、今後も同様の方式の機種に関しては高機能住宅においては、排水トラップで十分な対策を高位ない限りは、新規で日立製を購入するのは避けておいた方が良いかもしれません。日立のドラム式は洗浄力や乾燥能力がピカ一なだけに本当に残念です・・・。

現在日立のドラム式洗濯乾燥機をお持ちの方で、高性能住宅へのお引越しをなされる予定の方は、そのまま持ち込んでみて大丈夫なこともありますので、ダメもとで持ち込んでみてOKだったらラッキー、ダメな場合には日立以外のドラム式洗濯乾燥機への買い替えを検討されると良いでしょう。

振動が伝わりやすい木造住宅に不向きなパナソニック

また木造住宅で「2階に洗濯乾燥機を置く」ことを想定しているのであれば、パナソニックも避けたほうが良いかもしれません

木造住宅で「2階に洗濯乾燥機を置く」なら避けたほうがいい洗濯乾燥機

その理由はパナソニック独自のベルト式駆動にあるります。木造住宅は振動が伝わりやすいため、騒音や振動という面で考えると、振動が多いパナソニックも選択しがたいです。特に2階に洗濯機を置く場合や、寝室などに近い位置に設置する場合かつ寝る前に洗濯機を回すご家庭の場合も避けたほうが良いかもしれません。

高機能住宅の専門家が選ぶおすすめ洗濯乾燥機は?

各部門をまとめた結果はご覧の通りです。

  • シャープ:振動、騒音が一番少ない、イニシャルコスト安め。
  • パナソニック:脱水の音が大きいが家事の時短や省エネが期待できる。設置位置によっては木造住宅ではあまりおすすめできない。
  • 東芝:全部門バランスが良い優等生、乾燥にも独自のこだわりがある
  • 日立製作所:洗浄力や乾燥力に定評があるが、排水溝からの下水臭逆流リスクが高めなので、高機能住宅ではおすすめできない。

こうした点を総合評価すると、2020年モデルで個人的に買いたいと思う洗濯乾燥機はシャープです。

もちろん、何を重視するかによって商品の選び方は変わります。今回の内容を参考に、あなたの住宅にあった洗濯乾燥機を選ぶ参考の一助になれば幸いです。

2020年モデルの購入タイミングはいつ?

最後に、2021年の今、なぜ2020年モデルのおすすめ記事を上げている理由をお伝えします。

それは、2021年モデルとの入れ替えの始まる直前で最もコスパが高い時期が今だから!!毎年最新式の洗濯乾燥機は春から夏にかけて発売されます。新製品が発売される直前には型落ちしたあとに値段が下ります。そのため2020年モデルの購入はまさに今がおすすめです。2021年モデルとの機能と価格差を比較して、より自分にとって良い方を選びましょう。(因みにインターネットで買うより、家電屋さんに行って直接交渉したほうが、在庫がある場合はお得にお買い求め出来る時期でもありますよ。)

まとめ

洗濯乾燥機の中には、高機能住宅ならではの特性によって使用に不向きなものもあります。またメーカーによって力を入れている部分が異なるため、それぞれメリットとデメリットがあるのも事実です。

これから高機能住宅を購入しようとお考えの方はもちろん、すでにお住まいで洗濯乾燥機の買い替えを検討している方も、ぜひこちらの内容を参考に、より良い洗濯乾燥機を選んでみて下さい。

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