ガルバリウム鋼板

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ガルバリウム鋼板

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がるばりうむこうばん


ガルバリウム鋼板とは何か?

ガルバリウム鋼板は、1972年にアメリカで開発されました。

アルミニウムと亜鉛とシリコンからなるアルミ亜鉛合金めっき鋼板です。

錆に強く耐久性の高い2種類の素材、アルミニウムと亜鉛を組み合わせているのが特長です。

地球温暖化の影響なのか、夏場になると室内が暑くて不快に感じる方も多いかと思います。実は、屋根の素材の違いだけで、室内の温度が変わってくることをご存知でしたか?

ガルバリウム鋼板は、太陽の熱を跳ね返してくれる力が高いのです。その力の指標となる日射熱反射率は70〜75%と高く、表面温度・屋内温度を抑制することができます。

また、丈夫な素材のため、板を薄くし軽量化することができるので、地震にも強いです。

ガルバリウム鋼板とトタンの違いは何か?

溶融亜鉛めっき鋼板(通称トタン)はご存知でしょうか?工場の外壁などでよく見かける素材です。

トタンとガルバリウム鋼板は、同じく屋根や外壁に使用される素材ですが、大きな違いが2つあります。

耐久性と錆への強さです。

トタンにはガルバリウム鋼板のようにアルミニウムが含まれておらず、アルミニウムの特長である、耐食性・熱反射性がありません。亜鉛だけではなくアルミニウムを含むことで、錆を遅らせる力が強くなるのです。

そのため、ガルバリウム鋼板はトタンに比べ、約3~6倍の耐久性があります。

ガルバリウム鋼板の開発元である、アメリカのベスレヘム・スチール社によると、耐用年数は都市で用いた場合おおよそ25年、塩害のある地域でもおおよそ15年の耐用年数を持つとされています。

トタン(溶融亜鉛めっき鋼板)の寿命が都市地帯で、おおよそ7~9年、海岸地帯で6~10年です。

トタンとガルバリウム鋼板で、長持ちするかがまったく異なるのは一目瞭然ですね。見た目は似ている両者ですが、性能は別物です。

ガルバリウム鋼板の屋根はどのようなものか?

ガルバリウム鋼板の住宅への主な使用は屋根です。以前はコストが高いことと施工ができる職人が少ないため、選ばれにくい素材でした。

近年は耐久性が注目され、販売メーカーも施工業者も増えてきています。

種類もデザインも多彩で、和風にも洋風にも仕上げることができます。

気をつけなければいけないのが断熱性です。ガルバリウム鋼板自体には断熱性はないので、屋根を断熱するならば、断熱材の施工も行う必要があります。

WELLNESR HOMEでは、通常のガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加することで耐久性を3倍超高めた「エスジーエル」を屋根材の標準仕様としている。

ガルバリウム鋼板については、こちらの用語説明だけでは語りきれないことが多いですね。弊社が運営する家づくりに役立つメディア家づくりラボにあるコラム記事ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットも、合わせて読んでいただけたら幸いです。

ガルバリウム鋼板の外壁とはどのようなものか?

ガルバリウム鋼板は、金属系サイディングとして外壁にも使用されています。

耐久性が良く、見た目もシックに仕上げることができます。

先ほども申し上げたように、ガルバリウム鋼板自体には断熱性はないので、外壁の内側に断熱材を施工して断熱性を確保しなければなりません。

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