無垢材

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無垢材

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むくざい

無垢材とはなにか?

無垢の「垢(汚れ)の無い」という意味のとおり、一本の丸太から使用したい形に切り出した木材のことをいいます。天然木の本来の風合いや質感の美しさと、化学物質を含まないため健康被害を起こすことがなく安心して使用できるのが魅力です。

室内の湿度を調整する働きもあります。湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保ちます。

その反面、水分量により木材が膨張したり、縮んだりするため大きさが変わってしまう性質があるのが難点です。しかし、物質に含まれる水分量を表す含水率が20%以下の乾燥無垢材を使用することで防ぐことができます。

無垢材は熱を通しにくい

無垢材は断熱性にも優れており、内装に使用することで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。ヨーロッパでは、木製のサッシを使用する家があるほどです。(弊社でもお施主様のご要望に応じて、樹脂サッシでなく木製サッシを採用することはあります)

熱伝導率をみていただいてもわかる通り、無垢材はプラスチック(樹脂)と同じくらい熱を通しにくいのです(日本木製サッシ協会より引用)。

  • 木材:0.09〜0.19W/m・K
  • アルミニウム:175W/m・K
  • プラスチック:0.18W/m・K

無垢材の品質は含水率で決まる

無垢材は、反りや割れがでやすいことが欠点です。これは木に含まれる水分(含水率)が多いためです。

伐採したばかりの木は全体に水分が浸透しています。木材を乾燥させることによって含水率を下げれば、反りや割れの発生を防ぐことができます。含水率を20%以下にすることで、丈夫でサイズに狂いのない建材として使用できるようになるのです。

無垢材を選ぶにあたり含水率は大事です。

無垢材と集成材との違いは何か?

集成材とは、さまざまな形の角材を乾燥させ、接着剤で必要なサイズに組み合わせた木材のことをいいます。品質にムラがなく一定なのが特徴です。無垢材と集成材、どのような違いがあるかは見ていきましょう。

無垢材と集成材の違い①:化学物質の有無

天然の一本の木を原料とした無垢材は、集成材のように加工をしたり、接着剤で材料同士を貼り合わせたり必要がありません。そのため、無垢材には化学物質が使われていません。

集成材の接着剤には化学物質が含まれています。よく使われる接着剤の成分は以下の4種類になります。

  • メラミン樹脂
  • 酢酸ビニル樹脂
  • レゾルシノール樹脂
  • イソシアネート

上記の接着剤の中でイソシアネート以外はシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを含んでいます。ただし、イソシアネートには目・皮膚・呼吸器に炎症を起こし、発がん性もあるため安全とは言えません。健康という観点で材料を選ぶならば、無垢材を選ぶのは間違いありません。

無垢材と集成材の違い②:価格

集成材は、無垢材の価格よりも2割ほど安いです(もちろん、品質にもよります)。

一本の木を原材料とする無垢材に対し、小さな木材を組み合わせてできる集成材は、その分だけ原材料費を安くできるのです。

無垢材と集成材の違い③:耐久性

無垢材の耐用年数は、神社仏閣の歴史でもわかるように、1000年ほど保つこともできるくらい耐久性のある材料です。

一方、集成材は接着剤の劣化によって剥がれることもあり、無垢材に比べて耐久性は低いです。

無垢材と集成材の違い④:サイズの安定性

水分を吸うことにより伸縮する無垢材に対して、集成材は水分を吸うことがなくサイズに狂いが出ません。

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