広いリビングと動線にこだわったワンルームの家

延べ床面積:66.25m²
UA値:0.21W/m²K
C値:0.2cm²/m²
お施主様の声
私たち夫婦は、もともと私の実家の二世帯住宅に住んでいました。築30年ぐらいのツーバイフォー住宅でしたが、リフォームをしてもとても寒い家でした。
実は今の家を建てようと思ったとき、前の家でウェルネストホームの室内環境「室温25℃・湿度50%」を目指して実験したんです。窓も二重サッシにして、エアコンをガンガンかけて、お風呂の湯気を部屋に取り込んで。
その結果はひどいもので壁も剥がれてしまい、この暖かさ・快適さを担保するには、それだけの性能が必要なんだと強く感じました。そんなことを経て完成したのがこの家です。
最大のこだわりは、家の中に仕切りがないこと。ウェルネストホームは全館空調で家中が暖かいので、玄関スペースなども区切る必要がないと考えたのです。仕切ればそれだけ空間が狭くなるので、玄関もLDKも寝室もクローゼットもひとつなぎの「ワンルーム」の家にしました。
その分玄関の天井高をあえて2,115cmに落として、標準の天井高2,400cmのLDKとの段差を生み、LDKに入ったときの開放感を演出しました。LDK には家の半分程度のスペースを使っています。
LDKは1日のほとんどの時間を過ごす場所なので各所にこだわり、壁付けのライトの枠は有名な建築家のデザインに影響を受けて私が枠を自作。コーナーには、フランク・ロイド・ライトの照明「タリアセン」を置いています。
また、もともとあったダイニングセットの八角形をテーマにし、奥のスペースへとつながる入口などにも八角形を使い統一感を図っています。
私はちょっとマニアックなのですが(笑)、フランク・ロイド・ライトやミース・ファン・デル・ローエなど近代三大建築家らの情報を見てイメージを湧かせ、この家に取り入れました。未来の住まいを想像し、あれこれ考える時間はとても楽しかったです。
もちろんLDK以外もこだわりました。共働きで家を出る時間が被るので、洗面スペースは広めに。クローゼットも仕切らず、「ウォークスルー」にしています。その前に洗濯室を配置して、洗濯物はクローゼットの上の室内用物干し竿に干し、乾いたらすぐに戻せる。こういった家事動線もシンプルにしました。
寝室は4.5畳ですが、私たちには十分。ウェルネストホームは暖かいのでベッドも壁付けでき、余計なスペースをカットできました。防音性能も高い家ですし、朝から晩まで快適に生活しています。
設計担当の方には隠す場所がない点を心配されたのですが、結果として「物を減らそう」という意識につながりました。コンパクトな家ですが、2人で暮らすにはまだ広いぐらいだと感じるほど満足しています。
実は私たちにとってウェルネストホームは予算的に厳しい価格帯だったのですが、いろんなスペースを削減したことで、なんとか予算内に収められました。お風呂やトイレなどの水回りを家の中心に置いたこともその一つですが、固定概念を一度取り払ってみるのも大事かなと思いますね。
これから家を建てる方へのアドバイスとしては、大きめの蓄電池をおすすめします。この家は太陽光6 kW・蓄電池6kWhを選んだのですが、普段は十分でも、災害のことまで考えると蓄電池は12kWhのほうが安心だったかなと思っています。
ウェルネストホームだからこそ、建具のない開放的なワンルームが実現できました。仕切りがないから冷暖房も効率的で、冬も本当に暖かい。スリッパも使わなくなりました。事前情報そのままだなと、暮らしてみて実感しています。この家で続くこれからの生活も楽しみです。










