トリプルガラス樹脂サッシとアルミサッシの違い【窓の断熱と結露対策の新常識】
WELLNEST HOME創業者 早田宏徳が語るシリーズ⑧
冬になると窓ガラスにビッシリくっついている結露。
皆さんは、窓に結露ができるのは当たり前と思っていませんか?日本の多くの窓はアルミサッシで作られています。アルミは熱を通しやすいので、そこが熱橋となって結露ができます。WELLENEST HOMEでは、熱を通しにくい素材である樹脂を使った樹脂サッシを採用しています。さらに、窓ガラスを三重に重ねたトリプルガラスにすることによって、断熱、結露対策を行っています。このトリプルガラス樹脂サッシを柱の内側でビスどめを行うことで、家の耐震性も高めているのです。断熱、結露対策のための窓の素材、窓の取り付け方について、WELLNEST HOME代表の早田宏徳が詳しく解説いたします。
※WELLNESTHOME創業者の早田がyoutubeチャンネルでサッシの違いについて解説している動画はこちら
窓の結露対策、断熱性については、家づくりラボの記事の窓の正しい結露対策!工務店・住宅メーカーでは教えてくれない結露に強い窓設計にて詳しく解説しています。
アルミサッシと樹脂サッシ、断熱性と結露対策で有利なのはどちらか
一般的に今標準で使われている窓だと、アルミサッシのペアガラスだと思います。
アルミサッシは全てアルミで出来ていまして、且つ窓ガラスが二重になっているので、一般の方には非常に性能がいいと思われているかもしれません。
ただ、アルミなので熱が非常に伝わりやすいんですね。わかりやすくいうと、フライパンの中華鍋。あれは全部鉄でできているので持つところがすごく熱いから、布巾みたいなものを持って炒めないといけない。
取っ手をプラスチックで作っているフライパンは熱が通らないからそのまま持てる。そのくらいプラスチック、樹脂は熱を伝えないんですが、私たちはその樹脂で窓を全て作っています。
樹脂窓とアルミ窓です。
最近この表面にだけプラスチックをつけている、樹脂・アルミ複合窓というものがありますが、結局中がアルミだと結露をしますので、使用されるときはその辺をお気をつけになった方がいいかと思います。
樹脂になっただけでも性能が高いんですが、やっぱりそれよりももっともっと性能を出したいということで、サッシの中に日本最高性能の断熱材を入れております。なのでさらに断熱性能を強化していることになります。
トリプルガラスとペアガラスの比較
先ほどはペアガラスが一般的だとお話ししたのですが、私たちは標準がトリプルガラスです。
且つ、通気層がしっかり大きく取られていまして、ここにLow-Eガラスというんですがアルゴンガスを注入しています。
- Low-Eガラス:特殊金属の膜を張ったガラス、遠赤外線を反射しやすくなる
- アルゴンガス:不燃性のガス、空気より重く、密閉すれば断熱できる。蛍光灯などにも使用されている
なのでアルミに比べても倍近い性能の高さがありますので、より熱が逃げにくくなっています。
地震に強く断熱性も高いのは半外付け窓よりも内付け窓
ではこれから窓の取り付け方と断熱性能と耐震性能の話をしたいと思います。
こちら一般的に使われているアルミサッシのペアガラスです。
日本の住宅はこちらが標準的に使われていると思います。
取り付けの仕方なんですが、ここにフィンというものがありまして、このフィンにビス(釘)を打って柱に留めるあります。
フィンの大きさがこのくらいで、小さい穴が空いています。
こんな細いビスを12本とか16本で留め付けているんですね。
見ていただきたいのはここで、ガラスが柱の外に出ています。
想像してください、この状態で地震が来るんです。
地震が来たら、ガラスは重いのでガタガタ揺すられて、先ほどの小さい穴のビスは折れるかもしれません。
このガラスが落ちた時にバランスを崩して家が倒れるかもしれないという怖さがあります。
且つ、枠がアルミなのに外に飛び出しているわけです。
こちら外にむき出しなので夏暑い、冬寒いというのが容易にご理解いただけると思います。
次は弊社オリジナルのプラスチック、樹脂窓です。
外から見ていただくと、モイスという素材の業界用語で面(つら)というんですが、ちょうど面の部分ピッタリの所まで留めているものはこちらです。このようなしっかりしたものを内枠にビスで留めます。
先ほども見ていただいたんですが、実はこのガラスが建物の内側に入っているのがわかりますか?
地震が来ても内側に留まっていてガラスは内側に入っているので、先ほどの一般的な窓のつけ方に比べるとはるかに耐震性が高いのはお分かりいただけると思います。
断熱性能の話をしたいんですけれども、我々は断熱材を窓のギリギリまで貼るんですね。
そもそも窓に断熱材も入っていますし、先ほどのアルミ窓に比べて断熱性能が飛躍的に高いものを使っていながら且つ、窓枠まで断熱材で覆うというですね。
2重、3重に覆うことによって窓枠の結露を止める、という形で家が腐らないように工夫しています。