「結露」は欠陥住宅?【結露対策に有効な3つの方法】

「結露」は欠陥住宅?【結露対策に有効な3つの方法】

冬や梅雨の朝、目覚めると窓とサッシに水滴がビッシリで、カーテンがカビて困ったという経験はありませんか?
結露が発生すると、同時にカビも繁殖し始めます。実は結露によるカビ被害はカーテンや床だけではありません。
家全体に広がり、住人への健康被害を及ぼしている可能性があります。

一生の買い物であるマイホームが「欠陥住宅」と言われたら、どんな気持ちがするでしょうか。
実は諸外国の基準からすると、日本のほとんどの家に欠陥があると判断されてしまいます。
簡単な見分け方は「窓」を見ること結露によるカビの被害をきちんと知って、安全で快適な家を建てましょう。

知ってました?「結露」が発生する住宅は欠陥住宅だってことを…


家の中で過度な温度差が発生する場合に必ず発生するのが「結露」です。窓ガラスやサッシ枠に、ビッシリとついた結露をふき取ることから一日が始まるのが、日本の冬景色とも言えます。

結露が発生するところは湿気がたっぷり存在するため、瞬く間にカビが発生します。そしてそのカビを食べるダニが発生し、カビとダニによる「シックハウス症候群」が引き起こされます。

「シックハウス症候群」とは、住宅が原因と考えられる様々な健康被害の総称です。主な原因は塗料や接着剤などから揮発した有害な有機化合物( VOC:常温で化学変化を起こし分子構造を変え気体となる物質 )であるとされています。そこでシックハウス症候群を防止するため、国は原因物質とされるホルムアルデヒドやトルエンなどの濃度指針値を定め、2003年のシックハウス対策法でホルムアルデヒド拡散量に制限をかけました。

しかし、このシックハウス対策法施工後もシックハウスの症状を訴える患者は存在しています。ホルムアルデヒドなどのシックハウスの原因とされている揮発性化学物質は、新築後およそ 2 年でほとんどが揮発します。それにもかかわらず、新築後 2 年以上経った住宅でも、シックハウスで苦しみ続けているのが現状です。この原因は何なのでしょうか?その答えは結露がもたらすカビとダニにあります。

家の中での様々なアレルギー症状の大きな要因は、室内の天井や壁に生えているカビとそれを餌にするダニなどの「ハウスダスト」です。押入れの奥であったりとか、タンスの裏であったり、壁の中であったりと、カビは目に見えなくても身の回りに無数に存在しています。最近では、カビの菌糸から出る酵素が化学変化を起こし人体に有害な揮発性化学物質( VOC )が出ていることが確認されています。建材を自然素材にして接着剤などを減らしても、カビが生えるような環境にしてしまう限り、シックハウスは防げないのです。

結露を放置していると、「家の寿命」だけでなく「家族の健康」にも悪影響を及ぼす!

結露を放置しておくと、様々な悪影響を及ぼします。まず家の構造を構成する木材を腐らせたり、シロアリを発生させたりして、家の耐震性能や耐久性を著しく低下させます。家の腐れだけでも大変なことですが、それだけに収まらずにカビやダニを大量発生させることで、家に住んでいる家族の健康にも悪影響を及ぼします。
結露は冬の風物詩などと悠長なことを言っている場合ではありません。

知らないと怖い、柱や土台を腐らせる「内部結露」

「結露」は2種類あります。表面結露と、内部結露です。表面結露とは、サッシや玄関ドア、壁、天井などの表面に張り付く結露のことです。表面結露は水蒸気を多く含んだ暖かい空気が、断熱性能が低く温度の低い建材に接触することで発生します。

参照:結露とは?

そして、結露で最も怖いのは「内部結露」と呼ばれる家を腐らせる現象です。

冬季、暖房された暖かい空気は、外気と比較すると大量の水蒸気を含んでいます。そのため、室内の水蒸気は比湿の高い室内から低い外気へと壁を通過していきます。水蒸気は0.0004μmという微小粒子なので、木や石膏ボードなどのほとんどの建材をとおり抜けてしまいます。そのため、室内の湿気が(断熱材)の内部に侵入し、水蒸気を含むことができる限界の温度を下回った場所で発生します。この現象を「内部結露」と呼びます。

サッシやガラス部分に結露が発生する「表面結露」は住まい手が目視で確認できるから、ある程度の対応が可能といえます。ところが、「内部結露」の場合、住まい手の知らない間に壁の中がびしょ濡れになるので、健康被害や建物の劣化、断熱性能の低下などの具体的な被害が発生するまで気が付くことが出来ません。

特に厄介なのは「内部結露」が発生する状態が長引くと、柱や土台の木材を腐らせる原因となることです。柱や土台が腐ってしまっては、建物に必要な強度が失われてしまい、これでは大きな地震がくると、ひとたまりもありません。

内部結露を防ぐためには、外壁に室内から水蒸気を入れないことが欠かせません。特に水蒸気を通しやすいグラスウールなどの繊維系の断熱材の場合、高い気密性能(室内側の防湿シートの切れ目ない丁寧な施工)が必要になります。ところが、一般的なハウスメーカーでは防湿材の施工を切れ目なく丁寧に行っている会社は非常に少ないのが実情です。(防湿施工後のC値測定にて、防湿材の切れ目ない施工を確認している会社は超少数派です。)

ウェルネストホームでは、年間を通して壁の中で温度や湿度がどのように変化するかを、コンピューターシミュレーションで分析し、結露しないことはもちろんのこと、湿度80%を下回るように十分に考慮して断熱仕様を決定しております。また、施工時に防湿気密シートを丁寧に施工し、その施工精度の確認のために防湿シート施工直後に1回、竣工時に2回目の気密測定を行います。平均C値0.2という隙間のない超高レベルの施工精度を担保することで、壁の中に水蒸気が混入しないように細心の注意を払っています。そのため、家を腐らせたり、カビによる健康被害を防ぐために策を練っています。

カビやダニが大好きな「表面結露」

多くの住宅では、冬季と梅雨時期にサッシに発生します。断熱性能の低い家では壁や床などでも発生することがあります。特に熱橋で温度の下がりやすい入隅や家具の裏、温度の低い部屋の壁などで発生します。

表面結露が発生すると、その周辺にカビが発生しやすく、同時にカビを栄養源としてダニも発生しやすくなります。カビの胞子やダニの死骸やフンなどは、喘息やアレルギー疾患の原因とされており、不快なだけでなく健康被害まで発生してしまいます。

サッシが結露しているのは「表面結露」です。断熱性能が低すぎるために露点温度以下になりやすいことによって発生します。つまり、本来ならばサッシの断熱性能は、お住まいの地域の外気温と風速、部屋の中の温湿度がどの位で生活したいのか、を考慮して結露を起こさない製品を選定する必要があります。

ウェルネストホームでは健康で快適な生活を満喫するために必要な温湿度として(室温23℃湿度50%)で結露ゼロを実現するため、超高性能断熱サッシを標準採用しております。結露ゼロ生活のために必要となる断熱性能を確保することが、ウェルネストホームがU値=0.8w/m2k(フレームU値=1.0w/m2k)のユーロサッシを使用する理由です。

 結露がもたらすカビによるシックハウス

結露が発生するところは湿気がたっぷり存在するため、瞬く間にカビが発生します。そしてそのカビを食べるダニが発生し、カビとダニによる「シックハウス症候群」が引き起こされます。

最近では、カビの菌糸から出る酵素が化学変化を起こし人体に有害な揮発性化学物質( VOC )が出ていることが確認されていますし、カビの胞子がアレルギー疾患を引き起こすことも徐々に認知されるようになってきました。

家の中での様々なアレルギー症状の大きな要因は、室内の天井や壁に生えているカビとそれを餌にするダニなどの「ハウスダスト」です。押入れの奥であったりとか、タンスの裏であったりとか、壁の中であったりとか、カビは目に見えなくても住宅内部に無数に存在しています。

日本の梅雨や夏のような高温多湿な気候環境では、普通の生活をしながらカビの増殖を抑えることは、しっかりと結露対策を講じなければ防ぐのは難しいのは、皆様よくご存じのとおりです。

カビの繁殖条件は以下の4つです。

 ①水分
 ②温度
 ③酸素
 ④養分

住宅内部にはカビの繁殖条件の4要素のうち②温度(0~100℃前後で種類による)、③酸素、④養分(木材やビニール、繊維など)はカットすることができません。そして結露によってカビ繁殖条件がコンプリートしてしまうため、カビの繁殖に最高な状況を作り上げてしまいます。つまり結露によってカビは大量繁殖させてしまいます。住宅でカビを繁殖させないためには、結露を予防することで水分を発生させないようにすることが最も効果邸となります。

また、結露予防を怠ると、住宅内部におけるカビ繁殖時に大量発生するカビ胞子により、ぜんそくやアトピーなどの健康被害を引き起こすこ可能性があります。日本以外の諸外国では、住宅内部の結露が欠陥住宅とされる理由はここにあります。(なぜか日本だけカビの発生するのは住宅の欠陥であるという認識が一般化していません。)

カビやダニによる健康被害を低減させるためにも、結露の予防は欠かせません!!

カビ発生要素①水分

カビも微生物の一種であり、生命体ですので生きるために水が必要です。水が全く存在しない環境ではカビは生存することが出来ません。実際に、カビは周辺の湿度が減少すると不活性化し、増殖を停止することが分かっています。やはり水分はカビの増殖に必要な3大要素の1つと言えるようです。

水分を定量的に表す指標として水分活性(以下Aw:Water Activity)という指標があります。(Aw×100は相対湿度と近似しているため、空気中の湿度=Awと考えることもできます。)
一般的なカビの増殖に必要な最低Awは以下の通りです。

種別 AW(水分活性)
アルタナリア 0.95
トリコスポロン 0.90
黒麹カビ 0.88
クラドスポリウム 0.85
ペニシリウム 0.83
アスペルギルス 0.65

日照が悪く、風通しも悪い北側の部屋などでは、湿度が高くなります。冬場には別の居室で冷暖房や加湿器を焚いていた場合、暖房されていない部屋などでは非常に高湿度になりカビの温床となりやすい環境です。他にも新築の建物は中古に比べて建物自体の湿度が高く(乾ききっていないため)、どうしてもカビが増える原因となってしまうため、特に注意が必要です。

カビ発生要素②温度

カビを含む微生物の好む温度によって、大まかに5つに分類されます。
高冷菌0~20℃
中温菌20~45℃
好熱菌45~60℃
高度好熱菌60~80℃
超高好熱菌90~100℃
カビはその中でも1の高冷菌、2中温菌に所属する菌類が多い微生物です。

60℃以上の高温で加熱すると多くのカビは死滅するため、洗濯乾燥機などの乾燥温度が60℃となっています。ただし、乾燥した状態での加熱の場合、120℃以上で長時間過熱しないと死滅しないカビも存在する為、住環境における低温熱処理では、必ず死滅させられるわけではないことに注意が必要です。その為、住宅内部におけるカビ撲滅に高温処理で対応することはかなり難しいといえます。(低温処理はほぼ不可能)

カビ発生要素③栄養

カビも生物ですので、栄養がないと生きていくことが出来ません。ただし、カビは非常に多種多様の物質を養分として利用することが出来ます。ブドウ糖や果糖などの糖類や、ショ糖や麦芽糖などの二糖類、オリゴ糖などはもちろんのこと、でんぷんやセルロースなどの多糖類まで、分解酵素を細胞外に分泌することで加水分解して吸収することが出来ます。つまり、カビは住宅内部のあらゆる物質を分解して栄養とすることが出来るため、栄養を断つということはほぼ不可能に近いと考えられます。

カビ発生要素④酸素

カビは酸素を必要とする好気性微生物のため、酸素がないと活動ができません。しかし、真空などの無酸素においてもカビ胞子は死滅するわけではないので、酸素の存在する状況に戻すとたちまち増殖してしまいます。私たちも酸素がなければ生活することが出来ないので、住宅内部で酸素をゼロにするというカビ対策は不可能です。

住宅のカビ対策の秘訣は結露対策にあり!

カビ対策に有効な方法は「水分」「温度」「栄養」「酸素」この四大要素のどれか一つでも排除することが出来れば可能です。または、防カビ材などの化学物質で細胞自体を破壊するなどの直接的な対策をすることが有効です。

温度は0℃以下または120℃以上ですので住宅内部においてこの範囲での対策を恒久的に行うことは不可能です。栄養と酸素についても住宅内部においてはいずれも対策が不可能といえます。

そのため、四大要素の中で、住宅内部において対応可能なのは、「水分」のみとなります。具体的には、空気中のAw(相対湿度)を隅々まで60%以下に保つことです。

夏に外気の湿度が優に60%を超える高温多湿な日本では、夏に除湿が必要であることの理由の一つです。
また、冬場には断熱性の低い窓ガラスやサッシ枠などが結露を起こしてしまうので、家じゅうの外に面する建材において、結露させないレベルの高い断熱性能が必要となります。

以上の理由から、ウェルネストホームでは一年中カビが生えにくい環境を整えるために(結露を撲滅するために)、サッシ枠の断熱性能の高い(フレーム枠U値=1.0W/m2K)ドイツ製トリプル樹脂サッシを採用しています。(住宅において最も断熱性能が低い部分はサッシ枠のため)

また、壁の中に室内の湿度が漏れない様に、高い気密性能を必ず確保いたします。実はウェルネストホームがC値を平均0.2以下という超高気密にするのは、壁の中にカビや木腐朽菌を増殖させない為です。外気と接する壁などの中は外に向かうにつれて温度が下がる為、気密性が低い日本の住宅の大半は、部屋の中に室内の湿度が入り込んで結露を起こし、カビが大量に繁殖しています。

おっと、話が少しカビに脱線しすぎてしまいました・・・話を本題の結露に戻しますね。

カビの生えない家の条件カビと湿度の不都合な真実

カビが生えている家に住むのはもうイヤ! そう思われている方も多いはずです。そんな厄介なカビを攻略するカギになるのが湿度です。家の中の湿度をコントロールし、厄介なカビとおさらばする方法をお伝えします。 カビをカビキラーで退治しても、壁の中のカビは退治できない 皆さんは ...

2018.5.1

「結露」のメカニズムの基本「飽和水蒸気量」

結露を予防するためには原理原則を知る必要があります。
まずは結露のメカニズムを理解するために、空気と水蒸気の基本からスタートしましょう。

私たちの周りの空気には必ず水蒸気が含まれており、この水蒸気は0.0004μm(1μmは1,000分の1ミリ)という非常に小さい粒子で、肉眼では見ることは出来ません。(よくお湯から発生している湯気が水蒸気だと思っている方が多いのですが、あれは目に見える程度のサイズの小さな水滴が空気中に対流しているものであって、水蒸気ではありません)

この微細な水蒸気は、目には見えませんが私たちの周辺の空気に1㎥当たりに2~30gほど含まれています。空気は温度によって含むことが出来る水蒸気の量が変化し、温度が高いほど水蒸気を多く含むことができる特性を持っています。気温別に空気が含む事のできる水蒸気の量を表した飽和水蒸気圧曲線図というものがあり、これを見ると一直線ではなく温度が高くなるほど含むことが出来る水蒸気の量が拡大していることがわかります。

例えば、10℃の空気は最大9.4g/m3の水蒸気を含むことが出来ますが、20℃の空気では17.29g/m3、30℃では30.35g/m3もの水蒸気を含むことが出来るようになります。このように温度あたりに含むことが出来る水蒸気の限界量を「飽和水蒸気量」といいます。

「結露」のメカニズムの基本「相対湿度」と「絶対湿度」

空気の中に含まれている水蒸気の量をあらわした数値が湿度です。湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」というものがあります。

湿度50%とは、その空気の飽和水蒸気量の50%まで水蒸気が含まれているという意味であり、気温が10℃ならば4.7g/m3、20℃ならば8.64g/m3の水蒸気が含まれています。この飽和量に対して含まれている水蒸気の%割合が「相対湿度」、後者の空気1m3に実際に含まれる水蒸気の質量が「絶対湿度」です。

相対湿度は%、絶対湿度はg/m3で表現されます。私たちが日ごろ「湿度」と呼んでいるのはこの相対湿度です。

また、絶対湿度の亜種で比湿(重量絶対湿度)というものがあります。比湿とは空気1kgに実際に含まれる水蒸気の質量で、g/kgで表現されます。水蒸気は必ず比湿の低い方へ流れる、という性質を持っていますので防露設計などで登場します。(プロの間では絶対湿度というと比湿を指す場合が多いかもしれません。)

「結露」が起こるメカニズム

空気と水蒸気の関係を踏まえ、いよいよ結露のメカニズムについて解説いたします。

結露とは「空気中に含まれている水蒸気が、水蒸気飽和温度より低い物質に接触することで液化して水になり、その物質に付着すること」という現象を指します。ザックリいえば「空気中に隠れていた水蒸気が冷却されて再び液化した水」が結露です。

冷たい飲み物を入れたコップが汗をかきますね。だからコースターを引いてテーブルの輪染みを防ぎますが、このコップの汗も結露現象です。夏場の暖かく湿った空気が、良く冷えたコップに接触することで温度差が下がり、飽和水蒸気量を超えた分が結露水としてコップに付着しているわけです。

「結露」とは、暖かく湿った空気が冷やされ、空気中の水蒸気が水滴になってしまうことです。よく冷たい水を注ぐとコップの外側が曇って水滴が付きますが、これも結露の一例です。 同じように、外の気温が低いのに、暖房によって室内だけが暖かく湿度が高いと、冷たい外気に影響されやすい壁や窓の内側に水滴がびっしり付いてしまいます。

この様に、温かい部屋の空気が急激に冷やされ、空気中の水分が水になって表れるのが結露です。

具体的に考えてみましょう。室温23℃・相対湿度50%・絶対湿度10.28g/m3の空気が、8℃の冷えたサッシガラスに触れることで急激に8℃まで冷やされたとします。8℃の空気の飽和水蒸気量は8.27g/m3ですので、溢れた2.01g/m3が空気から追い出されて、結露水としてサッシ枠やガラスで水滴化します。なお、この相対湿度100%超えとなる温度を「露点温度」と呼びます。

結露の正体は、室温が露点温度を下回った事で空気中の水蒸気が液化された水です。つまり結露を発生させないためには、「空気が接触する物質の温度をその空気の露点温度以下にならないようにする」ことが必要となります。

 「結露」の起きやすい場所

結露のメカニズムを考慮すると、家の中でも特に結露が発生しやすい場所、というものがあります。これは以下の水蒸気の3大特性の影響です。

1.温度が高いほど多くの水蒸気を含むことが出来る

2.比湿(g/kg)の高いところから低いところへ流れる

3.水蒸気の粒子は非常に小さい

水蒸気は家中のすべての部屋で、同じ量になろうとする性質があります。(温度に関係なく比湿g/kgの高い部屋から低い部屋に湿気が流れる)そして、水蒸気はものすごく小さい粒子なので、壁などを簡単にすり抜ける性質があります。

この2つの性質が合わさることで、例えばキッチンで炊事をしたときに大量に発生した水蒸気は、たとえドアが閉まっていても壁やドアをすり抜けてほかの場所にガンガン流れていきます。そして、結露は家の中で温度が低いところ(露点温度以下)で発生します。つまり、北側にある暖房していない寝室や子供部屋、押し入れの中などの壁など、そして住宅において最も断熱性能が低いサッシの金属フレームや窓ガラスに発生します。

暖房している部屋ではサッシの表面温度も室温に引っ張られてあったかくなっていたりするので、結露を防ぐことが出来る場合があります。しかしながら、暖房していない冷たい部屋のサッシはさらに温度が低く、露点温度を優に下回ることが多いために、結露することが多くなります。特に暖房室で加湿器を回そうものなら、ほぼ確実に結露するといっても過言ではありません。

使っていない部屋の「結露」に注意!

ふだんあまり使わない和室や押し入れがカビくさいのは、その多くは結露が原因です。断熱不足の家ばかりの日本では、リビングだけ暖かく、その他の部屋と温度差がある生活方式が一般的です。

リビングで温められた空気には生活で発生した湿気が多く含まれます。そのため、北側の冷えた部屋の空気との比湿の差が発生するため、リビングの湿気は冷えた部屋へと移動していき、冷えた部屋で高湿度場合によっては飽和して結露してしまいます。

結露を防ぐ最も有効な対策は、室内の温度差を無くすことです。つまり、家全体が高気密・高断熱であれば家の中に結露が発生するリスクは大幅に減少するのです。結露に悩まされない生活のためには、家全体の温度差を無くす事が重要なポイントになります。

家の結露を撲滅するために有効な三大対策とは?

結露のメカニズムが分かれば自ずと有効な対策も見えてきます。
結露対策とは、露天温度以下になる場所を造ら背内対策であり、以下の3つの方法が非常に有効です。

①露点以下の表面温度を室内に作らない(断熱)

②低室温の空間を作らずに、家全体の空気の湿気容量を増やす。(暖房)

③室内の空気に含まれる湿気を捨てる(除湿)

上記の結露のメカニズムから見ると、ウェルネストホームの様な超高性能住宅では隅々まで高性能建材で構成されているので、断熱的に最も弱いサッシですら室温とほとんど変わりません。そのため、室内で暖められて湿った空気が露点に達することはありません。(*1) (①の露点以下の表面温度が室内に存在しないため)。

また、家全体の室温が高くなる為、低室温の空間はほとんど発生しません。そのため、部屋の温度差が原因で結露が発生することが無くなります(①の空気の湿気容量の低い部屋が無いため)。

そして、24時間換気で局所的に湿気がたまる事のないようにしっかりと換気を行うため、換気不足による結露の心配もありません。(③24時間換気により室内の空気に含まれる水蒸気の量をしっかりと攪拌・排出するため)

つまり、ウェルネストホームの住宅では最適な結露対策がシステムとして組み込まれているため、特に意識することなく結露とは無縁の生活を享受することができます。

「換気」は最強の結露対策・・・?

換気は最強の結露対策といっても過言ではない程、結露をとめる効果があります。対策カテゴリーとしては3.室内の空気に含まれる水蒸気の量を下げる(除湿)になります。

換気することで、室内で発生した大量の湿気を外に捨ててしまえば、結露が発生することを防ぐことが出来ます。お風呂に入った後に換気をするのは、お風呂で発生した湿気を外に捨てるためです。ただし、換気による結露対策には、結露に悩まされる梅雨時と冬季に大きな問題があります。

まず梅雨時の換気は、発生した湿気を捨てることはできますが、外気の湿気も非常に高いので、結露を防ぎきれずにカビが発生しやすい環境となってしまいます。そのため、梅雨時の結露・カビ対策には湿気の排出と合わせて室内側での除湿対策が欠かせません。

次に冬季の換気は、同じく発生した湿気をすてることはできますが、同時にせっかく温めた空気まで捨てられてしまうことです。冬の暖かい空気を捨てることはお金を捨てることと同意義となるため、経済的観点からも環境的観点からも望ましくありません。

以上の観点から、換気は最強の結露対策ではありますが、換気のみで結露対策を施すというのは経済的にも環境保護的にも好ましくないので、正直お勧めできません。あくまでも換気による結露対策は最終手段として3番手にとどめておくことが望ましいといえます。

気をつけて!ファンヒーターは「結露」しやすい暖房機器

冬の暖房としていまだに愛用者が多いのが、灯油ファンヒーターです。

都市ガスが引き込まれている地域ではガスファンヒーターも人気ですね。これら移動式のファンヒーターは灯油やガスなどの燃料を直接室内で燃やす方式の暖房機器で、専門的には「開放型燃焼暖房器」という分類に属しています。

最大の特徴としては、燃焼時に燃焼効率が高いことですが、同時に室内に排ガス(PM2.5や一酸化炭素など)の汚染物質が発生するという問題点があります。(要定期的な窓開け換気)また、同じく燃焼時に燃料とほぼ同等量の水蒸気が発生するため、断熱の弱いサッシや温度の低い家具の裏などで結露が発生します。

実は、現在の高精度な気密性能の高い住宅において、定期的な窓開け換気なしでの開放型ファンヒーターの使用は厳禁です。24時間換気の換気量では排ガスを排出するには換気量不足であり、最悪は一酸化炭素中毒などで命の危険すらあります。

そのため、ファンヒーターが一般的な東北などの寒冷地では、開放型ではなくFF式という別方式のファンヒーターが普及しています。FF式とは、燃焼に必要な空気を外気から給気し、燃焼後の排ガスは室外に廃棄する、暖房中に室内空気を汚さず換気が不要な暖房機器です。

暖房器具のメリットデメリット

ファンヒーターが結露するなら、どんな暖房器具を使えば良いのでしょうか?

よく「エアコンは乾燥するからイヤ」という声を耳にしますが、実はこの「エアコン乾燥説」は開放型ファンヒーターと比較した場合の評価になります。

確かに、燃焼時に大量に加湿する開放型ファンヒーターと比較すると、空気を温めるだけなので温度上昇とともに相対湿度を下げるエアコンが乾燥するという評価は妥当だと思います。

また、乾燥した空気を吹き付けてくるので、直接あたるとさらに乾燥感が際立ちますね。ただし、エアコンの場合は室内に排ガス(PM2.5や一酸化炭素など)を排出しないので、開放型のような定期的な窓開け換気などの手間は必要なくなります。

それぞれの暖房器具にはメリットデメリットがあります。その特性にあった暖房機器を目利きして選択することも建築のプロフェッショナルの大切な能力の一つです。

ウェルネストホームの結露対策

冬に結露を発生させないためには、3大対策の 1.どの部屋も温度差がない状態に保ち、 2.断熱性能の高いサッシを使用し、 3.適切な換気によって過度な湿度の排出を行わなければなりません。

そのためには設計・施工段階で以下の4つの条件を整える必要があります。

①高い断熱性能(床、壁、天井、サッシフレームすべてU値1.0以下)

②部屋と部屋の温度差を抑え、60%以下の湿度を維持する温熱環境設計

③各部屋の用途に応じた適切な換気風量を確保するためのダクト設計

④計画した換気風量が実現するための高い気密性能

ウェルネストホームでは、上記4段階をすべて確実に実現するために、ドイツ製トリプル樹脂サッシを採用し、吹抜けなどを多用した開放的な間取りとし、防汚設計されたダクトを使用して部屋の用途別に換気量を確保してダクト設計を行います。もちろん気密性はC値0.3以下と計画換気の推奨値である1.0以下を大幅に下回っています。

結露ゼロの快適な生活は、本来ならば特別なものではありません。建築をよく理解したプロフェッショナルと共に家づくりを行えば、自然と手に入る当たり前の生活です。ウェルネストホームでは、結露ゼロという当たり前の環境を標準仕様としてお客様にお約束いたします。(*1)

結露によるカビやダニ、家の腐れに悩まされることの無い住宅を造り、長く住み続ける環境を整えていきましょう。

*1 室温18~23℃、湿度40%~50%というウェルネストゾーンを逸脱した、特殊な生活を行う場合には結露が発生する可能性があります。

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