2020年の省エネ義務化問題!【住宅の資産価値が激減!?】
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あるみさっし
アルミサッシとは、アルミニウムを主成分とした合金でつくられたサッシのことです。
加工がしやすく、色やデザインが豊富なのが特徴です。
軽量かつ耐久性があり、価格も手頃です。
このような利点から、高度経済成長期から一般の住宅に普及しました。
しかし、断熱性、気密性が低いというのが最大のデメリットとなります。欧米諸国ではアルミサッシではなく樹脂サッシが普及しています。
断熱性能の低さから、米国では全50州のうち24州でアルミサッシが禁止されています。
日本においても樹脂サッシを使用する住宅が増えていますが、依然としてアルミサッシの普及率は80.5%と圧倒的に高い状況です。
(平成30年3月版、日本サッシ協会住宅用建材使用状況調査より)
アルミサッシと樹脂サッシの一番の違いは断熱性です。
何故ならば、アルミと樹脂では熱伝導率が大きく違うからです。
熱伝導率とは、素材ごとの熱の通しやすさの指標です。
アルミニウムと樹脂の熱伝導率を比べてみましょう。
なんと、アルミニウムは樹脂に比べて1000倍近くも熱を通しやすいのです。
断熱性が違うと電気代にも差がでてきます。アルミサッシを使用した場合、高機能樹脂サッシより29%も高くなってしまうという結果が出ているくらいです。
アルミサッシにかかるコストは、樹脂サッシのおよそ半分とリーズナブルです。
デザインやカラーも豊富なため、低コストで高デザインな住宅を建てる場合、アルミサッシが選ばれやすいです。
アルミサッシは、風雨に強く錆びにくい性質があります。
現在は表面にアルマイト加工処理を施すことがほとんどです。
アルマイト加工処理によって耐久性はさらに上がり、厳しい気候に耐えることができます。
樹脂のように厚みを出して耐久性を上げる必要がないので、サッシの軽量化にもつながります。軽いので、窓の開閉がしやすいのも利点です。
冬にアルミサッシを触ってみたら、手がキンキンに冷たかったということはありませんか?
これは、室内の熱が窓を通して外に逃げている証拠です。
アルミは非常に熱を通しやすいので、外が寒いと家の中も冷えやすくなります。
アルミサッシの家では結露も発生しやすくなります。
冷えたアルミサッシに室内で発生した水蒸気が触れると、水蒸気が急激に冷やされて結露になるのです。
窓ガラス一面にびっしりと結露がついている光景を目にした方も多いはずです。
たかが結露と油断しないください。
結露を放っておけば、カビやダニを繁殖させ、家の耐久性や人間の健康に悪影響を及ぼすことになります。
結露は窓ガラスのような目に見える場所だけでなく、壁の中のような目に見えない場所にもできます。結露によってカビが発生しやすくなり、アレルギーの原因物質であるダニの繁殖や木材を腐らせる腐朽菌の繁殖につながります。
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