地震に強い家の3つの条件耐震等級3の家も30年後に地震で倒れる

地震に強い家の3つの条件
耐震等級3の家も30年後に地震で倒れる

「耐震等級3ならば、大地震がきても安心だ!」

皆さんは、こんな風に思われていないでしょうか?

熊本地震で耐震等級3の家の耐震性能が注目されてから、耐震等級3の家に対する世の中の関心が高まりました。WELLNEST HOMEで家を建てる場合には、耐震等級3の家が基本となっております。

しかし、耐震等級3というだけでは、本当に地震に強い家とはいえません耐震等級3の家だったとしても、地震によって倒壊する恐れはあるのです。

この記事では、地震に強い家に求められる3つの条件についてお話しします。

なぜ耐震等級3の家でも倒壊する恐れがあるのか?
万が一、大地震がきた後も安心して暮らせる家とはどんなものか?

これから50年、100年先、皆さんのお子様やお孫様の代まで、地震の脅威に耐えられる家があると安心できませんか?これから家を探すタイミングにあるならば、お役に立てることは間違いなしです。

それでは、詳しく見ていきましょう。

耐震等級3とはなにか?

「耐震等級3が全てではない」と言いつつも、耐震等級3は地震に強い家をつくるための必須条件であることに間違いありません。そもそも、耐震等級3とは何のことでしょうか?

詳しい情報は、「耐震等級3」が必須な理由とは?【木造住宅の耐震に関する勘違い】に譲るとして、ここでは耐震等級3の概要について軽く触れたいと思います。

耐震等級とは、名前の通り地震の揺れに対して建物がどれくらい耐えられるかのランクづけのためのものです。耐震等級は1〜3までの3ランクあり、耐震等級3がもっとも耐震性の高い家となります。

地震や火災など災害が起こったら消防署が出動しますよね。災害の要となる消防署が地震で倒壊するという事態になったらどうなりますか?

そのような事態にならないように、消防署や警察署など防災の拠点となる建物は、抜群の耐震性能で作られています。耐震等級3とは、消防署や警察署に匹敵する耐震性能をほこる住宅になります。

ご存知ですか?耐震等級3の建物が30年後に地震で倒壊する恐れがあることを

さて、ここからが本番です。

耐震等級3は、地震に強い家をつくる上で必須条件であることは間違いありません。しかし、新築時に耐震等級3の耐震性をもつ家であったとしても、30年後には地震で倒壊する恐れが十分にあるのです。

その主な理由としては、以下の2つが挙げられます。

  • 壁内の結露によって建物を支える柱や梁が腐る
  • 木材をシロアリに食われる

壁内の結露によって建物を支える柱や梁が腐る

食べ物って放っておいたら腐りますよね?

食べ物が腐るのと同じように、家も放っておいたらいずれは劣化するのです。その劣化を促進する原因となるのが、壁体内結露の存在です。結露といえば、冬場に窓ガラスにびっしりついている水滴をイメージする方が多いですよね。その結露は、窓ガラスだけでなく、壁の中にも発生することをご存知でしたでしょうか?

窓ガラスについた結露は拭けばよいだけですが、壁の中にできた結露を拭き取るわけには行きません。壁をひっぺがさない限りは不可能です。

もし木造住宅で壁体内結露ができたならば、建物を支える骨組みとなる柱や梁を腐らせる木材腐朽菌が繁殖します。菌が繁殖すれば、柱や梁がたちまち腐ります。

柱が腐った家に、大きな地震がきたとしたら、本当に家は無事ですむと思いますか?いくら耐震等級3の家だったとしても、無事では済まないでしょう。壁体内結露の原因や対策については別の記事に譲りますが、「耐震等級3の家というだけでは地震に強いとは言えない」というのが直感的にご理解できるかと思います。

結露対策の詳細は、「結露」は欠陥住宅?【結露対策に有効な3つの方法】にてお伝えしています。

木材をシロアリに食われる

木材を傷める原因は、結露以外にもう一つあります。
それがシロアリ被害です。

1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災。被災した住宅の中で、シロアリ被害や木材の腐れがあった住宅の9割が全壊というデータがあるのです。逆にシロアリ被害や木材の腐れがなかった住宅が全壊した割合は、わずか2割程度でした。

シロアリ被害グラフ

シロアリについての詳しい話は、シロアリ対策予防工法のデメリットを比較!緑の柱はもう古い?【新築を建てる人必見】の記事をご覧いただければ理解が深まりますよ。

建物の耐震性だけでなく地盤の揺れにくさにも着目しよう

「地震に強い家」と聞くと、皆さんどうしても建物ばかりに注目してしまいますよね。
(現にここまで建物の話ばかり取り上げてきましたからね)

しかし、皆さんは疑問に思いませんか?

いくら建物が地震に強かったとしても、その建物を支える地盤が弱ければ意味がないということを。

熊本地震では、地盤の揺れにくさについても注目されました。地盤の違いによって、被害状況がまったく異なっていたのです。しかも、たった150メートルしか離れていなかったにもかかわらず。

皆さんがもし家をこれから建てるならば、建物の性能だけでなく、ぜひ地盤の揺れにくさにも注目してください。

皆さんにとっては馴染みがないかもしれませんが、弊社代表の早田宏徳は、地域微動探査協会の理事でもあり、微動探査という従来とは異なる地盤調査方法の普及に務めています。

従来の地盤調査では、地盤の硬さまで測ることができましたが、その地盤が地震で揺れにくいかどうかを測ることができませんでした。

微動探査の詳細については、【地震に強い地盤】を調べる新しい地盤調査の方法「微動探査」をご紹介で触れておりますので、そちらを参照していただければ幸いです。

まとめ:地震に強い家が備えるべき3つの条件

「地震に強い家」をテーマに取り上げて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

本当に地震に強い家は、耐震等級3であるだけでは十分ではありません。耐震等級3の家であったとしても、壁の中に結露ができれば柱や梁が腐り、30年後には地震で倒壊する恐れもあるのです。

建物だけではなく、地盤にも注目すべきですね。

最後におさらいとして、地震に強い家が備えるべき条件を3つにまとめました。

  1. 耐震等級3であること
  2. 壁の中の湿気、結露の発生を防止できるつくりであること
  3. 揺れにくい地盤であること

皆さんが日本に住み続ける限りは、地震の脅威から逃れられないと言っても過言ではありません。万が一の事態のときでも、皆さんのご家族の命を守るだけでなく、その後も安心して暮らせる家づくりのために、今回の情報をぜひ参考にしていただければ幸いです。

私たちWELLNEST HOMEは、いつまでも美しく、健康で、快適で、経済的で、頑丈で長持ちする家という思想で家づくりを行なっています。

弊社の【家の性能】【施工事例】にて詳しく紹介していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

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【参考情報①】木造、鉄骨、RCのうち地震に強いのはどれか?

家の構造は、大きく以下の3つに分けられます。

  • 木造(W造)
  • 鉄骨造(S造)
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)

あくまで参考情報になりますが、上記3つについて簡単に紹介させていただきますね。

①木造(W造)

その名の通り、主な構造材は木材で、古くから日本で使われている構造になります。

実は日本において、8割以上の住宅は木造なのです。

特徴としては、軽量で組み立てがしやすく、また一度建ててからのリフォームやリノベーションも実施しやすくなっています。

それに鉄筋や鉄骨を使用するときよりコストは安く抑えられ、加工に際しても難易度が低いと言われています。

またメリットとしては、実は木造住宅は断熱性や吸湿性に優れていて、健康に与える影響が比較的に少ないのです。

デメリットに関して大きく2つあります。

1つ目としてあげられるのは鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物よりは強度に差があり、経年劣化が早かったりしますので、こまめなメンテナンスを施す必要があります。

そして、木造住宅が日本では広く普及しているためそれを作っているハウスメーカーや工務店などが全国にあり、必然的に品質に差が生まれてしまいますので、ハウスメーカーや工務店を選ぶときは慎重に情報収集することをおすすめします。

②鉄骨造(S造)

鉄骨造の建物は、認知度としては木造や鉄筋コンクリート造より劣り、構造として選ぶ方は少ないかもしれませんがメジャーな構造でもあります。鉄鋼材を主な部材となり、使用する鋼材の厚さによって「軽量鉄骨」や「重量鉄骨」に分けられることもあります。

ちなみに、軽量鉄骨造の建物は木造に近い構成を採用され、柱や梁、筋交いで構成することに対し、重量鉄骨は筋交いや耐力壁を必要としないケースが多く見受けられます。

特徴としては、軽やかなデザインや間取りの自由度の高さがあげられます。

デザインに関しては木造の和の雰囲気や鉄筋コンクリート造のどっしりとした重みのあるものとは違い、独特な印象があり、解放感がある建物が多いイメージです。また、鉄骨造なら柱のない大きなスペースを実現することもできます。

デメリットとしましては、壁は仕切る用にしかすぎず、防音性や断熱性が他の構造よりは劣ってしまうことが多いです。また、断熱性が低いことにより結露になることもあるので、しっかり対策しておく必要があると言えます。

③鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造とは、柱などの主な構造部に鉄筋の入ったコンクリートを用いた構造を指し、一般的にマンションなど中高層の建物に見られることが多いですが近年そのデザインや性能が注目をあび、一般住宅でも使われることが増えてきております。

引張力が強い鉄筋やコンクリートを使った構造になるので、木造住宅などよりは強度が高く、耐久性があることが一番の特徴と言えます。

また、鉄骨造と同じく、大きなスペースを作ることも可能なので、間取りの自由度も高く人気となっています。

その反面、木造や鉄骨造よりは建築費用が高く、また建物自体の重量が大きいため強固な地盤が必要となり、場所によっては地盤改良なども必要となるかもしれません。

木造、鉄骨、RCで耐震性能に差はない

上記3種類の構造のどれでも、日本の建築基準法に定められている耐震基準に準拠する必要があり、それが保証されているのならどの構造でも大地震にも十分耐えられる強い建物と言えます。特に「木造は地震に弱い」など良く言われますが、実際建物の構造がしっかりしていればそんなことはございません。

【参考情報②】免震、制震、耐震の違いについて

ハウスメーカーや工務店のウェブサイトやパンフレットでは、よく「免震」、「制震」や「耐震」のような言葉は使われます。

そもそも、この3つの言葉は違うものを指しているのか?というポイントでいうと、それぞれ違う原理で建物の耐震性能を強くする方法になります。

それでは、「免震」、「制震」、「耐震」の特徴や違いを軽く紹介していきます。

免震とは?

免震構造は、地面に設置される免震装置の上に建物が乗ることを指します。つまり、免震装置が地震の揺れを吸収し、建物の内部へ伝わる揺れをなくす構造となります。

建物が地面と切り離されているので、建物に揺れが伝わらないのもそうですが、ててもの内の家具なども倒れることもほぼないと言われています。ですので、大きな地震が発生した場合でも、免震住宅にいる人は気づいてもいない可能性さえあるのです。

もちろん、新築だけでなく、中古の住宅でも改築などによって免震装置を取り付けられるので、築年数の古い一戸建てなどを所有されているなら検討してみても良いかもしれません。

制震とは?

制震構造は、建物の壁などにダンパーなどの制振装置を取り付けることで揺れを吸収することができます。免震構造と似ているところもあるのですが、免震構造では防げ切れない台風によっての揺れにも耐えられます。

いままでは高層ビルなどには使われてきましたが、近来は一般的な住宅でも取り入れられる例が増えてきております。

また、制震装置は、既存の建物にも後付けできますが、効果が新築時に入れるよりは弱いとされています。

耐震とは?

上記の2つとは違い、耐震というのは壁や床、柱などといった建物の構造そのものを固くつなぎ、大きな揺れが来ても建物本体で耐えられる強度を持たせる方法になります。

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