
会長メッセージ
会社情報

株式会社WELLNEST HOME
取締役会長 芝山さゆり
WELLNESTとはWELL「良い」とNEST「巣」、WELNESS「健やかな暮らし」を合わせた造語で、健康的なよい巣作りを応援したいという想いが込められています。
ウェルネストホームは、建築・住宅・エネルギー・環境のプロたちが大量生産大量消費の家づくりに疑問を持ち、「日本の家づくりのあるべき姿」を目指して生まれました。
材料を選び抜き、職人の腕を磨き、手間を惜しまず工業製品ではたどり着けない品質に仕上げ、快適性と健康、長寿命、経済性、美しさを兼ね備えた住宅を提供することを誓った企業です。
芝山さゆりの原点
私は元教師であり、元専業主婦です。現在は会長に就任していますが、創業当時は、家づくりに関して素人同然でした。そんな私が、なぜ最先端住宅メーカーの代表になるに至ったかを少しお話させていただきたいと思います。
かつて私は、ピアニストになることを目指していました。けれども、その道を進むには、莫大な学費を親に負担させなければなりません。家族への申し訳なさや、一人で海外に出て学ぶという現実の厳しさを目の当たりにするうち、ピアニストになる夢を手放し、音楽の教師を目指しました。
そして、小学校の教員となり、障がいのあるお子さんや多動症のあるお子さんの教育に携わりました。教師は常に学び続けなければならないと考えていたので、世界で初めて保育施設をつくったイタリアの女性医学博士・モンテッソーリの教育法を学ぶなど、気になることがあれば文献を調べ、実践に取り入れてきました。得意の音楽を通して子どもたちの可能性を引き出すなかで、私は逆に、教育の素晴らしさと面白さを子どもたちから教えてもらったのです。
娘の夢、母の決意
教師を退職してからは、専業主婦として子育てに専念していました。 主婦の生活に不満があったわけではないのですが、娘のひと言が、私のその後の人生が大きく変えることになります。
当時3歳の長女が歯医者に行った時、将来は「痛くない歯医者さんになる」と言ったのです。その純粋な夢を応援したいと思う一方で、歯学部に進学させるにはどれほどの学費が必要なのか、不安も感じました。
しかし、自分がピアニストを目指していた頃、莫大な学費が親の負担になるのではないかと悩んだ経験を思い出し、娘には同じ思いをさせたくない、と強く思いました。パートや一般的な仕事では、その不安を払拭できるほどの収入は得られない。そう考えたときから、私は「自分でビジネスをする」ということを意識し始めたのです。
憧れの園長の背中を追いかけて
もともと、起業することには関心がありました。きっかけをくれたのは、教育実習のときに出会った園長先生です。彼女は、女手一つで4人の子どもを育てながら幼稚園を経営していました。その力強い生き方や、周囲の人に与える影響力を「カッコいい」と思い、いつか園長のようになりたいと思っていました。
2008年に株式会社インパクトを設立し、自らの学びと実践をもとに、企業および社会のリーダー育成に取り組んできました。また、主婦としての経験から「お母さんを支える教育も必要だ」と感じ、全国のお母さんを支援するWebサイト「お母さんの心得」を立ち上げました。そのFacebookページは2025年現在、フォロワー29万人になるまでに成長しました。
早田宏徳との出会い
全国を講演活動でまわっていた頃、1,500名ほどの前で話す機会をいただきました。登壇者は私を含めて7名。そのうちの一人が後に共にウェルネストホームを立ち上げることになる早田宏徳でした。
互いの講演を聴き、自分とは全く違うタイプだと感じながらも興味を持ちました。早田は一言で言うと住宅マニア。そして、地球の未来と子どもたちの将来を真剣に考える熱い男でした。
早田はエネルギー先進国で、住宅性能の分野では世界最先端を走るドイツに何度も足を運び、学びを深めていました。そして、学んだ知識を日本の家づくりに生かしたいと考えていたタイミングだったのです。
早田の話を聞いて、地球環境に配慮した家は、家族の健康のためにもよく、省エネルギーかつ長寿命住宅なため、長い目で見ればとても経済的な家だということがわかりました。それなのになぜ日本では普及していないのか。理由は、日本の家づくりに関わる多くの人たち、大手ハウスメーカーやディベロッパーでさえ、十分に学んでいないという現実でした。
住宅素人の元専業主婦が最先端住宅メーカーの代表になる
一方の早田も、私が教育に熱い情熱を持っていることに興味を抱き、「一緒に会社を立ち上げよう」と声をかけてくれました。しかし、私は住宅業界のことなど何も知らない素人です。さすがに「自分は力になれない」と一度は断りました。それでも誘い続けてくれる早田の情熱に心を動かされ、申し出を受ける決意をしました。
その後私たちは、住宅メーカーや工務店、家づくりに関わる職人たちに向け教育・コンサルティング事業を展開。やがて自分たちが理想の家づくりを実践するべきだと思い至り、2012年にウェルネストホームの前身となる「低燃費住宅」を立ち上げました。
ウェルネストホーム代表としての決意
そして、私たちは「売れる家ではなく、よい家をつくる」ということを使命に掲げ、2017年4月、社名をWELLNEST HOME(ウェルネストホーム)へと改め、新たな一歩を踏み出しました。専門家の持論を押し付けるのではなく、家族の巣を守るお母さんの目線で家づくりをしたい。そんな思いから、かつて専業主婦だった私が代表を務めることになりました。
私には壮大なビジョンがあります。それは、ここ数年で急増している自然災害や気候変動を少しでも食い止めること。つまり、CO₂排出量の削減を目指すということです。社会を大きく変える力も必要ですが、その原動力となるのは一人ひとりの意識と行動の積み重ねだと私は考えています。
未来の子どもたちのために、私たち個人ができる最大の貢献。それは、「家庭からのCO₂排出を減らすこと」。それを実現できるのが、高水準の躯体性能を備えた住宅なのです。この家づくりを広め続けることこそ、私の使命です。
さらに、私には夢があります。それはウェルネストホームの躯体で幼稚園をつくること。起業当初から、前述した憧れの園長のように、幼稚園をつくりたいという思いを秘めていました。そして今、快適な住空間をつくる技術を得たことで、その思いは、叶えたい夢として現実味を帯びてきています。
まだまだ、力不足な点は多くあります。それでも、教育者として、そして一人の母として、多くの人に伝えるべき大切なことを知ってしまった以上、これからも真摯に、世の中へ発信し続けていきたいと思います。
継承と発展へ
おかげさまで、2024年現在までに、1,300棟のお引き渡しをさせていただきました。
ウェルネストホームは、より多くの方々に快適な住空間をお届けするために、戸建て事業で培ったノウハウを生かし、高性能賃貸住宅「WELLNEST ROOM(ウェルネストルーム)」を全国展開しています。
集合住宅というと音の問題が思い浮かびますが、WELLNEST ROOMは遮音性にも優れているため、その心配はありません。快適と省エネ、そして耐久性まで備えたこの賃貸住宅は、住み手・貸し手・つくり手の”三方良し“の住宅なのです。
快適な住宅を買わずに「借りて」暮らすことができるWELLNEST ROOMは、入居者の皆さまにも好評で、ほぼ満室経営となっています。極寒の北海道・ニセコ町でも性能が実証されているため、地域を問わず建設が可能です。
このWELLNEST ROOMの発展形が、私自身の長年の夢である「快適な幼稚園」や「快適な介護施設」です。暮らしのあらゆる場面に快適な空間を広げていくことが、2009年にドイツで見たあの理想の景色に一歩近づくことになると信じています。
ドイツでは、公共施設にも建物のエネルギー性能を示す「エネルギーパス」が掲示されており、どれほど省エネで環境に配慮した建物であるかが一目でわかるようになっていました。住宅にもエネルギーパスの発行が義務づけられており、賃貸や売却の広告ではこれを提示する義務があります。省エネのレベルが価値となり、住まい選びの選択基準となっているのが当たり前であることに感動しました。さらには、街区計画は未来を見据え、建物と動植物、そして自然とが調和していました。
私は「よい家こそが上質な人生を育む」と信じています。
よい家をつくるために必要なことに真摯に取り組み、不要なものをそぎ落とした“本質的な家づくり”をこれからも追求してまいりますので、今後の歩みに、どうぞご注目いただけましたら幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
株式会社WELLNEST HOME 取締役会長
芝山さゆり
ウェルネストホームを
ご検討中のお客様へ
お電話での
お問い合わせはこちらから
会社代表電話
0120-146-991
9:00〜18:00 毎週水曜/木曜定休日


